※こちらの記事は2021年6月号に掲載した内容をまとめたものです。
「何か違う」と感じさせるさり気なさ。派手さではなくセンスで人目を引く。
スポーティかつ大人っぽく、渋さもあって街乗りでもイベントでも映えるように──。そんなテーマを掲げた210アスリート後期。奇をてらわず、されど没個性にはならず、絶妙なさじ加減でドレスアップ。センス抜群のショップと共に、「ATHLETE」の名を冠する最後のクラウンを、理想通りに仕立て上げる。
大抵のクルマに標準色として採用されていて、どんなスタイルにもミスマッチにならない。それがシルバー。良くいえば万能、悪くいえば平凡なボディカラーだが、この210アスリートはどうだろう。
光が当たっている部分はくっきりと明るく、影の部分はしっとりした艶を放つ。そしてメタル感の強い銀色の中には、ブロンズやゴールドのニュアンスも漂わせている。
ベースはレクサス純正のソニックチタニウム。塗膜を2層に分けるレクサス独自の塗装技術が使われており、滑らかな質感とメリハリある陰影が特徴になっている。その配合を少し変更し、より深みのあるオリジナルカラーとして全塗装。
「天候や時間、見る角度によっても印象が大きく変わる。そこが一番気に入っているところですね」。
派手さを抑えシンプルに渋く、大人っぽく。街に溶け込みながらも目を引くように──そんな仕様を目指すオーナーにはピッタリの色だ。
エアロも同じく、さり気なくも違いを出す方針。以前は一式Jユニットを組んでいたが、フロントを純VIP GTに巻き換えて加工。フォグレス化と同時に左右開口部を拡大し、奥行きのある造形に作り変え。さらに立体ダクト追加など、かなり細かく手を加えている。
「スポーティ感と奥行き感を強化できたと思います」。
サイドはTRDにワンオフのフラップを追加。フロントとテイストを揃えているので、ブランドが異なれども違和感はなし。しかし人とは違うという狙い通りの雰囲気に。
「今回のおもなメニューは全塗装とフロント・サイドのエアロ加工で、費用は計70万円くらい。内容の割にはかなり安く済んだと思います」。
変幻系の魅力漂うソニックチタニウム改、マットブロンズのホイールとも相性良し。
手掛けたのは地元の有名店・Sファクトリーで、代表の坂崎サンはベテランのドレスアッパー。その豊富な経験と知識を生かして、低コストでも効果的なリメイクプランを提案してくれたという。
「センスが良いだけでなく、ユーザー目線に立ったアドバイスをしてくれたのでとても助かりました」。
ホイールは白ボディだった前仕様から引き続き、レオンハルトの鍛造削り出しモデル、LF-S1を履く。ディスクはマットブロンズブラッシュド。ソニックチタニウム改と絶妙なマッチを見せるが、それもそのはず。今回のボディカラーはホイールに合わせて決めた色でもある。
「仕上がりはまさに理想通り。落ち着きがあるのにスポーティで、オリジナリティも十分。すごくいい感じにリメイクできて嬉しいです」。
フロント
稲妻グリルに沿うように左右の開口部を内側に向けて拡大。リップ部はガンメタで塗り分け、両端にダクトを刻んでスポーティムードを高めた。
リア
リアハーフとリアウイングはJユニット。「デザインが気に入っているので加工はしていません」。キャンバーも倒さず自然体のフォルムをキープ。
ホイール
「好みにドンピシャだった」というフォージドLF-S1。ボディ色と同系のマットブロンズブラッシュドがまた渋い。キャリパー色は変更予定。
エアサス
車高はワイヤレスリモコンで操作可能。「上げ下げのスピードも素早くて使いやすいです」。
サイド
ワンオフのサイドアンダーフラップ。前側の角は丸く、リア側は鋭く切れ込むような形状とした。
開口部
開口部のグリル側にエッジの効いた柱を造形。バンパーサイドには薄く落としたダクトをプラス。
マフラー
Jユニットの楕円4本出しテールエンドをセット。ディフューザーはF・S同様にガンメタ塗り分け。
サイドシルエット
マキシマムエアサスでダウン。フロントには落とし切るためショートナックルと調整式アッパーを投入。
TOYOTA
210CROWN
熊本県
吉良 謙一郎 (25)
VIP歴:4年
以前はサラッとエアロポン付けで楽しんでいたが、「人と被らず自分らしさを出したい」ということでリメイクを敢行。エアロ加工と全塗装でイメチェン。通勤車でもある210アスリート。「イベでも普段乗りでも使える仕様。作ってくれた坂崎サンには大感謝です」とオーナー(左)。シンプル志向ゆえフェンダーに触る気はないが、「オーディオはやりたいですね」。
SPECIFICATION
●エアロ:(F)エイムゲイン純VIP GT加工(S)TRD+ワンオフフラップ(R・W)Jユニット ●ボディカラー:オリジナルソニックチタニウム改 ●ホイール:レオンハルト フォージドLF-S1(F)9.5Jプラス30-20inch(R)10Jプラス34-20inch ●タイヤ:ATRスポーツ(F)235/30-20(R)245/30-20 ●足まわり:イデアル マキシマムエアサス ●アーム:(F)3㎝ショートナックル、ブレーンアッパーアーム ●キャンバー角:(F)約3度 ●ブレーキ:326パワー(F・R)6pot 356φ ●マフラー:Jユニットマフラーカッター
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表紙
VIPSTYLE
2021年6月号
COVER CAR
TOYOTA
210CROWN
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