約5年前、当時のレクサスLSをターゲットに発表されたホムラ2×9。あれからLSは40系から50系へと進化を遂げたが、「フルサイズセダンとのマッチング」という2×9の存在意義に変わりはない。
「2×9が出た当時、市場の主役はLSよりも断然18クラウンでした。ニーズが集中している場所に相応しい製品を投入するのがビジネスのセオリーですが、2×9が戦うフィールドはあくまでもハイエンドカー向けの市場。現在もクラウン優勢という状況は続いていますが、2×9の理念に変わりはありません」。
と言えども、アップデートされた現代のクルマの足まわり構造には、昔のマッチングは適用されない。そのため50LSの足まわりを研究し、最適なサイズをはじき出し、なければ新たに作り出す。そして生まれたのが21インチの新規設定と、22インチPCD120の追加だ。
具体的には21インチは9J+20。22インチは9J+25と、10J+36の二種類。なお2×9にはコンケーブ深度の異なるフェイス1と2が用意されている。21インチはフェイス2、22インチはそれぞれフェイス1とフェイス2となる。そして現在、21インチの10Jを開発中。前述のコンケーブ深度は、なんと最も深いフェイス3となる。トレンドであるコンケーブディスクが最もおいしく味わえるサイズとして、今から期待が高まるばかりだ。発売は今夏を予定。
「これは50系は40系よりもタイヤハウスが広いからこそ実現できた数値です。22インチで大口径感を楽しむのももちろんいいですが、コンケーブの迫力がお好きな方には21インチが絶対にオススメ。F9J・R10Jというマッチングが最適です」。
ちなみに川崎サンに50LSに2×9を履かせた感想を尋ねたところ、
「当然予想はしていましたが、思ったよりもめっちゃ合いますね。2×9はぱっと見は細身のメッシュですが、スポークの角を立ててボリュームを持たせているので、よく見ると存在感は抜群。だからフルサイズセダンのLSに負けないオーラを放っていると思います」。
数あるホムラのラインナップの中でも高級セダン、特に最上級のLSに合わせて開発された2×9。その成り立ちや進化はまさしく、LSに相応しい裏付けを持つ由緒正しいハイエンド向けホイールなのだ。
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