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【10GS】Happy garage life with GS

VIPSTYLE_10月号
掲載:2018年10月号_巻頭特集・オーナー物語。
文=佐藤 知範 写真=木下 誠

Happy garage life with GS
OWNER:MITSUNOBU YOSHIDA

この家に住む前は賃貸アパート暮らし。当然ながら自宅にクルマイジりのスペースはなく、
「会社の倉庫に駐めてある営業車を一旦全部出して、そこでイジらせてもらい、終わったら営業車を戻して、という感じでやっていました」。
そのため帰宅も遅くなりがちで、家族と触れ合う時間も少なかった。
「嫁は何も文句はいわなかったけど、申し訳ないなぁという気持ちは常に持っていましたね」。

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ガレージハウスを建てたのは、そうしたことへの反省もある。ちょっと専門的な話になるが、住居と車庫が一体になったガレージハウスは、建築コストや税金面で高くつく。だから住居とは分離させるのが一般的なのだが、そうすると、また家族からも離れてしまう。ゆえにガレージハウスにこだわった。加えて、
「リビングから和室、玄関を挟んでガレージまで一直線になるよう設計しました。すべてのドアを開ければ、リビングからガレージが見えるようになっています」。
リビングでくつろぎながら愛車を眺められるし、ガレージにいてもリビングの様子が分かる。たとえクルマイジりに没頭していても、すぐそばに家族の存在を感じることができるというわけだ。

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快適性を高めるため、住居部分と同じように厚く断熱材を入れ、もちろんエアコンも完備。窓は3ヶ所あるから採光はバッチリだし、夜は12個のダウンライトが、柔らかな電球色でムードたっぷりにガレージ内を照らしてくれる。さらにはソファにデスク、冷蔵庫まであり、昼夜・季節を問わず快適に過ごせる。
「ガレージだけど一つの部屋のようなイメージ。子供たちはもうしょっちゅう遊びに来ます。ソファで飛び跳ねたり、寝板に乗ったりとか大騒ぎですけども(笑)」。
スペースは幅7m×奥行き6・3m×高さ3m。クルマ2台とバイク1台が駐められる大きさで、間口の幅も5・5mとかなり広い。これだとシャッターは2枚に分かれるのが普通だが、こだわって1枚モノの電動シャッターをオーダー。
「中央に柱がないから出し入れも楽で、ストレスがないです」。
どんなに疲れていても、1日に1回はガレージのソファに腰を下ろす。そこでGSを眺めながら、じっくり幸せを噛みしめるのが日課だ。

木の温かみを感じさせるリラックス空間
床材や外壁にもこだわりがたっぷり

ガレージの見どころはまだまだ尽きない。普段の仕事では住宅の営業から設計、デザインまで担当しているオーナーだけに、こだわり方がハンパではないのだ。
まず造りだが、ガレージ躯体が住居と同じく木造という点に注目。
「小学生の頃に亡くなった父が木造大工だった。だから自分の家も全部木造で造りたかったし、何より木の『温かみ』が欲しかったんです」。
またまたマニアックな話になるが、このガレージサイズを木造で普通に建てるのは強度的に難しい。そこで柱や梁を太くしたり、地中梁を組むなどして強度を確保。
「天井に杉材を張りたかったのもあります」。
一方で、重量級のセダンを置いてもビクともしないよう、床には通常の約1・5倍の厚さとなる150ミリのコンクリを打つ。そして、それをグレーのエポキシ樹脂塗り床材でコーティング。

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「オイルをこぼしてもサッと拭き取れ、蒸気をかけてもOK。ツヤがあるから床にクルマがキレイに映り込むのもいいところです」。
外壁もご覧の通り(←)かなりお洒落で、これは窯業系サイディングと呼ばれる焼き物のような素材を使い、ウッド調に仕上げたもの。住居部の外壁とはあえて違う質感にして、スペシャル感を出している。
「正面からは屋根がフラットっぽく見えますが、実際は後ろへ傾斜がついているので雪も滑り落ちます」。
他にもまだまだポイントはあるのだが、キリがないので割愛。とにかくオーナーの情熱とこだわりのカタマリといったガレージなのである。
なお、建ててから3年が経つが、中はいまだに新築同様。本当にチリ一つ落ちていないくらいキレイ。
「掃除には蒸気式と吸引式の2つのクリーナーを駆使。工具も一度使ったら、必ず拭き上げて収納。整理整頓を徹底しています」。

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こんなガレージなら、いるだけで楽しくなり、作業もはかどりそうである。しかし、意外にもオーナーは、「失敗することが多いので、自作系はまずやらない」とのこと。やるのはエアサスやタイヤの空気圧チェックといったメンテ系や、ボディ磨き・コーティングが中心。
「だからそこまで工具類は必要ないんですけど、やっぱりガレージには置いておきたい。高級ブランドのツールを、これみよがしに並べるのが次の目標です(笑)」。