スーパースポーツからプレステージセダンまで、卓越したセンスと圧倒的な開発能力で、アフターマーケットの第一線を疾走し続けるエイムゲイン
10GSについては、すでに前期用として純VIP&EXEを、マイナーチェンジ後モデルについても、純VIP EXEのリリースを終えているが、昨今、俄然注目度が高まっている前期モデルのカスタムシーンに再び強烈なカウンターを浴びせるべく、今回、満を持して、投入したのが純VIP GTだ。
そのお披露目の場となったのは2018年12月初旬、お台場にて開催されたスタンスネイションの会場。
メインステージすぐ隣というベストなポジションに設置されたエイムゲインのブース前に、GSが展示されるや、周囲にはたちまちギャラリーの輪が。
そう、スタンス系というと2ドアクーペがメインという印象も強いが、エントラントの中に占めるVIPセダンの割合は予想を遥かに上回るもの。
何より、このムーブメントの立役者、エルヴィス・スケンダー氏自身も「VIPが大好きだよ」とステージ上で公言しているほどだ。
さて、前置きが少々長くなったが、純VIP GTの細部をチェックしてみよう。
全体のプロポーションは従来までの同シリーズの流れを汲んだもので、前後ともアグレッシブな造形のワイドフェンダーを装着。
出幅はフロントが50ミリ、リアは70ミリと、パーツ本体のサイズは相当な大きさだが、ノーマルのボディラインをじっくり深く吟味・解析することで、オーバーデコレーション的な重さを排除。
かつてのメルセデス500Eに象徴されるような、高性能サルーンのスペシャルモデルとしての存在感を醸し出している。
また、フェンダー以上にポイントとなっているのはフロントバンパーで、スピンドルが強調された後期タイプのイメージを取り入れることで(グリルは後期Fスポーツ純正を使用)、後期仕様としてのインパクトを打ち出すことに成功。
切れ上がった両サイドのフォグダクトとも相まって、獲物に飛びかかろうとする野獣のような表情を形成。
リアも秀逸で、特に切り立った角度のトランクスポイラーをはじめとするリア周りのデザインは、走り去った姿を目に焼き付けるような疾走感が存分に表現されている。
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●VIPスタイル編集部
掲載:2019年2月号_旬、来たる!10GS
文=高橋 陽介 写真=高原 義卓