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【表紙車 / 40LS】理想のシンプルを作るため、あのショップの門を叩く。

オーナー:TOSHIYUKI NISHIJIMA × 40LS

【表紙車 / 40LS】
理想のシンプルを作るため、
あのショップの門を叩く。

西嶋サンが以前乗っていたクルマは、LS460前期の中期仕様。本誌16年5月号のオーバー40で紹介したこともあるので、ご存じの読者も多いだろう。そのLSもシンプルを前面に押し出した仕様だった。

そして現在は、今年2月に買ったLS460L中期に乗っている。ホイールベースは違うとは言え、クルマは同じLS。以前の愛車をそのまま進化させることもできたはずだが、どうしても買い換えなければ気が済まない理由があった。それは、ベース車の「グレード」。

「前の460は、スポーツ仕様のバージョンS。シートは黒革で、十分高級感はあった。でも、『あのチーム』のクルマは最上級グレードが定番。このままでは敵わないと思ったんです」。

今回は装備が充実したバージョンUZ。贅沢なセパレート仕様の4人乗りで、内装色はメローホワイト。そして至れり尽くせりのフルオプション。

もちろん後期狙いだったが、この条件が揃ったクルマが見つからず、後期仕様にする前提で中期を選んだ。

そもそも買い換えのきっかけとなった「あのチーム」とは、ご存じ東北を代表するシンプルの雄、TFLコンプリートである。西嶋サンは住む地域は違えどTFLのメンバーと仲が良く、クルマ作りにおいては尊敬の念を抱いている。

「シンプルなエアロを、本当に細かな加工でさらにシンプルに見せるセンスの良さ。そして常に低いまま走るというカッコ良さ。やっぱり他のシンプル仕様とは、格が違うと思います」。

彼らのクルマに少しでも近付きたい。そこで古くからお付き合いがあるブレーン岩見サンの紹介で、まず福岡のショップで外装をリメイク。

フル後期仕様にして、Fバンパーはブレーン・プレミアムスポーツの200クラウン用をニコイチ。さらに延長や短縮をはじめ、ミリ単位の加工でよりシンプルに。ホイール・ブレーキ・車高も手を加え、6月のがばいCUPでデビュー。周囲の評判は上々だった。

「短期間でかなりカッコ良く仕上がったと思います。ただ、TFLのようにタイヤを被らせた状態で走るには、エアロが少し大きい感じがしました」。

普通の人が見れば十分小振りサイズだが、オーナーとしては納得できなかった。そこで修正することにしたが、依頼したのはTFLメンバーの佐藤サンが営む岩手のオートメッセ。

「理想をカタチにするなら、やっぱり最後はシンプルを良く知っている東北の人の力を借りようと決めました」。

新たに修正をかけたその内容は、本当に細かい。

まずフロントのリップ部は、プレミアムスポーツが持つ前方向の出幅はそのままに、約3センチ短縮。普通に詰めただけだとサイドステップと辻褄が合わなくなるため、ボトムを内側に絞り込ませている。

「加工する前は迫力がありましたが、低いまま走ることを優先しました」。

サイドはがばいCUPの時点ではブレーンを加工して付けていたが、今回は純正をフル加工。こちらは両端を若干延長し、フェンダーとの繋がりを自然に見せるためにラインを修正。そして取って付けた感が出ないように、メッキモール下の辺りを絞り込ませた。

リアバンパーは悩んだ結果、社外品ではなくFスポーツ純正を加工。

「各メーカーのエアロを見比べましたが、さり気ないディフューザーが付いたFスポーツがカッコ良かった」。

こちらは福岡のショップで下に3センチ延長加工し、ボリュームを出していた。オートメッセでは、純正のサイドに合わせて両脇を3・5センチ短縮。ボリューム感をキープしつつ、ボテッとした印象を上手に消した。

細部を煮詰めたことで、TFLメンバーからの評価も変わった。彼らは経験豊富だからこそ、ダメなものは「ダメ!」と、はっきりと言う辛口派。

「佐藤サンは『絶品だね』、藤原クンは『カッコいいですね』と言ってくれました。前のLS460では本当にダメ出しばかりでしたが(笑)、認めてくれて本当に嬉しかったですね」。

エアロを修正するついでに、先に組んでいたカズサスを佐藤サンがスペシャルセッティング。以前よりさらに落ちるようになった。

ホイールはシンプル仕様に似合うチューナー系。選んだのがまた非常に高価で、定価170万円オーバーのカールソン1/5EVOウルトラライト。

ブレーキも妥協せず、名門のブレンボを奢った。このゴージャスな足元も、大人シンプルへと導く重要なカギとなる。

このLSはイベント仕様ではなく、普段も乗っている。ホテルやゴルフ場はもちろん、仕事現場もLSで行く。

「普通に街乗りできて、僕より上の世代の人が『何かカッコいいクルマだな』と興味を示してくれる。それが僕が思う、理想のシンプル像です」。

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