アンダーフラップ系のスポイラーには何かと利点が多い。
レーシングカーに使われるようなカタチが分かりやすくスポーティに演出してくれるし、薄型だからロードクリアランスも確保できる。
純正バンパーに付けるタイプなら、ベース車の雰囲気を大きく崩すこともない。
流行っているのも頷けるというもの。
しかしその構造とサイズから、オリジナリティは出しにくい。
それでいて、工夫なく作ろうものなら安っぽい板のようになってしまう。
簡単そうに見えて、実はかなり難しいのがアンダーフラップなのだ。
そうしたことを踏まえて、エイムゲインは今回、“3Dデジタルモデリング”を採用。
これは簡単にいえば、純正ボディを3Dスキャニングでデータ化し、それに対してデジタルでエアロ造形していく手法。
同社ではLX570に続く2度目の試みで、ちなみに今回ほぼ同時に開発したLS500hについても、このデジタルモデリングが使われている。
最大のメリットはハンドメイドでは表現できない複雑な曲線、曲面を緻密に実物化できること。
例えば各アンダーフラップの断面をスクエアではなく楕円形にして、そのカタチを箇所によって潰し気味にしたり、膨らませたり、傾斜角度を微妙に変えたり。
あるいは膨らんだ面と逆ゾリの面を混在させ、それを寸分の狂いもなく左右対称に仕上げたり。
そうした技術を駆使して、F・S・Rのアンダースポ&ディフューザー、フロントダクトフェンダー、GTウイングを製作。
そのすべてにコンマ1ミリ単位で「エイムゲイン独自の」デザインを投入した。
ここで紹介している写真でも、そうしたこだわりの片鱗を味わうことはできるだろう。
しかし、エイムゲインスポーツ・LCの本当の凄みは、正確には生で見ないと伝わらない。
それは小手先のデザインではなく、微に入り細を穿つ作り込みで勝負するボディキットだからこそ。
本物のクオリティを追求した結果なのだ。
問い合わせ
エイムゲイン
http://www.aimgain.net
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●VIPスタイル編集部
掲載:2018年4月号
文=佐藤 知範 写真=高原 義卓