8年前にこのゼロクラを購入。それから長らく純ベタスタイルを貫いてきたが、昨年遂にエアロ装着やフェンダー加工を決意。約1年の製作期間を経て、今年早春に完成したのが現仕様だ。
「テーマは走れるシンプル車高短。TFLサンとか東北のクルマが大好きなので、前はフェンダーを触るつもりもなかったんですけど、今回は挑戦したい気持ちが勝りました」。
目玉となるオバフェンは何よりも自然さを意識し、製作は埼玉のピットインNEGISHIに依頼した。
「根岸兄弟の18マジェ&30セルのフェンダーは、まさにボクの理想のカタチ。安心して任せられました」。
出し幅は「大きすぎず小さすぎず」のF6・R8センチ。付け根は滑らかにぼかし、丸みのある18クラウンのボディに馴染む形状に仕上げた。この車高でツライチになっていることからも分かるように、大幅なアーチ上げも実施している。
「車高調でしっかり落として、かつ走れるのがモットー。作り直したアーチラインの美しさも自慢です」。
エンジン・ミッション・デフ上げ、前後メンバー短縮、燃料タンク移設といった腹下対策は万全。アーム類も一式調整タイプに換装済みで、ハンドルはもちろん全開切りOKだ。
各エアロも短縮しているが、そのほかナンバー位置変更以外に加工はしていないので、パッと見はポン付け風。しかし、実際はポン付けだとここまで落として走れない──それをさり気なく主張している。
「給油口スムージングや、純正とはひと味違うシルバー全塗など、密かなこだわりもあり。特に同車種オーナーの方に見てもらいたいです」。
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●VIPスタイル編集部
初出:VIPスタイル2018年8月号
文=佐藤 知範 写真=木下 誠