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【32シーマ】当時ならではの直線的ボディスタイルの魅力

32CIMA,VIPSTYLE

掲載:2018年8月号_今、平成初期のクルマに乗る理由。
文=酒寄 俊幸 写真=冨川 真一

ISADA × 32CIMA

ベース車としてはマイナーな車種となってしまった感は否めない32シーマだが、今でもこのボディデザインを愛するオーナーは多い。こちらの井定クンも間違いなくその一人だが、22歳という若さが、この32シーマの存在感と共に強烈な印象を与えてくれる。
「古いクルマって、ボディが真っすぐでカクカクしていて、今のクルマにはないカッコ良さがあるじゃないですか。それが好きなんです」。
実際にインターネットで車輌探しを始めたところ、NKスピリットに在庫されていたシルバーの個体に目が止まった。その結果、井定クンの思い描く理想のVIPカーへの思いを、同店の岸本サンが具現化することになったのだ。
32シーマらしいボディスタイルを強調するために、選ばれたエアロはインパル。シンプルなデザインで人気パーツだったものの、もちろん現在は新品での入手は不可能。そのため、中古品を探すことから始まった。フロント、サイド、リアは外側に反るようなデザインだったのを、内巻きへと変更。さらにこのバンパーは純正フォグを流用するように作られているが、高級感が増すモードパルファム用を埋め込んでいる。

32CIMA,VIPSTYLE

さらには「ベタ車高で低く走りたい」という井定クンの希望により、前後アーム類を全て交換。フロントアッパーマウントは、32シーマよりも設定が短い14シルビア純正品を流用し、326パワーチャクリキダンパーの車高調を選び、極限の低さを手に入れるためのセットアップに。もちろんそれだけではなく、前後メンバー加工、エンジン、AT、デフ上げ、ライン移動、前後インナー加工など、「着地でも走行可能な下回り対策」を施したことがポイント。
ホイールは、マイスターM1を選んだが、これは今年の大阪メッセに出展するためにリメイクしたもの。最初はケーニッヒ、次にワークVS‐XXを装着してからの3セット目のチャレンジだ。なお、ブレーキにはノーマルの32GTーR用を流用するなど、随所にニッサンの純正品を組み合わせているのは、NKスピリットの経験値によるものだ。
こうして完成した足まわりは、ノーマルフェンダーのままで見事なツラウチを獲得。32シーマが元々持っている、古き良き時代のニッサン車の存在感を、さらに強調したスタイルへと変貌させることに成功した。