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【13クラウン】ドレスアップは、大ワザだけがすべてじゃない

13CROWN,VIPSTYLE

掲載:2018年8月号_今、平成初期のクルマに乗る理由。
文=岩田 直人 写真=冨川 真一

NISHIYAMA× 13CROWN

これまでイジッてきた10LS400やBMW6シリーズは、どちらかと言えばドレコン映えするというか、多くの人が足を止めて見るような目立つ要素が強かったかもしれない。その経験を積み重ねてきた西山サンが新たに作ったのは、あえての13クラウン。若い頃に13系を購入したが、後輩に貸して3ヶ月で廃車にしたという悔しさ。もう一度同じクルマで挑戦したいという思いもあるが、メインはイベントを主催する身として、ドレコンに情熱を注ぐオーナーたちに伝えたいことをこのクルマで表現したかった。
「今はクルマに加工を重ねて加工貧乏になっているというか、加工しなきゃ勝てないと思っている若い人が非常に多いです。でもそうじゃない。クルマのカタチを大幅に変えなくても、演出にこだわれば大きく代わり映えすることを、多くのオーナーさんに知って欲しかったんです」。
だから13クラウンの原型がなくなるような加工はしない。エアロはVIPの王道と言えるジャンクションプロデュース、ホイールは90年代に大ブレイクしたヴェイルサイド・アンドリューレーシングV。これだけの情報だと、彼は当時の仕様を作りたかったと思うかもしれないが、まんまコピーするつもりは全くない。当時誰もやらなかったことに着目して違いを出し、「日本一キレイな13クラウン」を目指したのだ。

13CROWN,VIPSTYLE

「イメージは旧車會。ロケットカウルや3段シートなど、基本のカタチは20〜30年前の族と何ら変わらないのに、今のバイクはすごくキレイ。輝きが違う。そこでこのクラウンも大ワザではなく、旧車會の方が作るバイクのような細かいワザの積み重ねで魅せようと思いました」。
各部のメッキ化も、小さいネジひとつまでメッキをかける旧車會的なアプローチ。経年劣化でくすんでいたグリルはフルメッキ加工。エアロのモールはわざわざ分離させ、メッキのシートでラッピングしている。エアロの造形は全く変えていない。なのにモールをメッキにしただけで、この存在感。効果は絶大だ。
「以前ジャンクションプロデュースの武富社長にクルマを見て頂いた時、『西山クンのクラウンは何か垢抜けてるな〜』と言われました」。
小ワザも重要なドレスアップ。この13クラウンがそれを物語っている。魅せ方次第で賞だって狙えることを、多くの人に知って頂きたい。