メインのツインスポークは、一度V字型に広がってから絞り込むように鋭くリムエンドへ伸びる、調律で使う音叉風の形状が個性的。その意匠を一段奥の直線的なツインスポークが引き立て、この上ない3Dフェイスを実現。それがロジャムの新作、ファスターだ。
また、音叉風のスポークを切削加工した個性的なカラーコーディネイトにも注目したい。グリッターカットはオーソドックスなポリッシュ仕上げ、ブラスターカットトゥールビヨンは少々粗めに切削した質が高いブラッシュド仕様となっている。ブラスターカットに関しては、奥のスポークやリムの一部をパールが入ったブラックで塗装。
「トゥールビヨンという名称の通り、まるで機械式腕時計のような複雑な仕上げとなっています」と竹内サン。
一方グリッターカットは奥のスポークをスパッタリング処理。ポリッシュの渋さとメッキのような輝きを融合させ、見る角度によってイメージを大きく変えてくれる。
そしてインナーリムの部分をマシニング加工することで、ディスクの立体感を浮き彫りにさせるというこだわりも見逃せない。見れば見るほど味が増すモデルだ。
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ロジャム http://www.rojam.jp
●VIPスタイル編集部
掲載:2018年8月号
文=岩田 直人 写真=奥山 貴嗣