アベストはこれまでレクサス40LSの前・中・後期、それぞれ専用品のヴァーティカルアロー・ドアミラーを用意してきた。
そして昨年発表された50LSにもヴァーティカルアローをいち早く製作。
これまでとはデザインを一新し、発光面を小振りかつ、さり気ないシンプルなタイプに仕上げた。
「純正らしさを損なわず高級感のある物を、というコンセプトで設計しました。50系のライトの特徴である立体感を取り入れ、あえて社外品らしさを抑えました」と堀池サン。
50LSと言えば、L字が奥に浮かぶ奥行きのある光り方を実現したテールランプが話題となったが、その特徴をヴァーティカルアローで再現。
四角いアクリルの周りをメッキで覆い、発光を真横や真下に反射。
平面であるはずの発光面に奥行きを与え、純正ライトとの親和性を図る。
以前の3Dタイプと比べてインパクトという面では譲るものの、高級感や自然な印象はずば抜けて高い。
現行車かつ国産最高級車である50系には、現時点で間違いなく最良のデザインであると言える。
ドレスアップパーツであるからには純正に似せただけではつまらない。
ヴァーティカルアローは機能性と華やかさを強化するシーケンシャル発光も可能だ。
純正のドアミラーウインカーは細いバーが点滅するのみ。
ヘッドライトとテールランプのウインカーはシーケンシャル発光するだけにどうしても物足りなさを感じてしまうが、ヴァーティカルアローは違う。
13個の発光面をスムーズに光が走り、高級感と先進性を補完する。
ジワッと漏れることなく緻密にブロック分けされた光は後付け感を一切感じさせず、純正品と見紛うほどのクオリティの高さを誇る。
純正らしさを損なわない工夫はサイズ感にも現れている。
車体側に向かうほど太くなる形状だが、純正よりもわずかに太い程度。
付属のメッキガーニッシュは内側のレンズ取り付け部を変更しただけで、デザインは純正ガーニッシュと全く同じだ。
なお既存モデル同様、ブルーまたはホワイトに点灯するオプションランプも装備。
購入時にどちらかを選択する方式だ。
撮影したのはブルーモデルだが、ホワイトも先進的なイメージを与えられる、ドレスアップには欠かせないカラー。
サブ的な機能だが、ここぞという時に違いを見せられるのが心強い。
現時点で価格や発売日は未定だが、テストを重ねて精度を向上させ、万全の体制で世に送り出す準備が着々と進んでいる。
なお、50LSと同形状のドアミラーを採用している100LCにも対応。
どちらもレクサスのフラッグシップを担うツートップだが、未だドレスアップパーツが少ないのが難点。
他のオーナーに先んじて個性を演出する一手として、新型ヴァーティカルアローは唯一無二の選択となる。
問い合わせ
アベスト http://avestparts.jp
●VIPスタイル編集部
掲載:2018年8月号
文・写真=奥山 貴嗣