VIP業界の有名人が次世代に伝えたい「名車」を紹介していくコーナーが『我が心の名車たち』。
今回のナビゲーターは上山サン。
現在はエアロメーカー・ロゼルの代表。
「同じ岐阜ということもあって、プレジに乗っていた時は僕の中で勝手にライバルと思っていました(笑)。当時から、低さやクルマのキレイさのこだわりを貫く姿勢はすごいと思っていましたよ」。
僕の心に一番強く残っている1台は、同じ岐阜県で活動していた幸田クンの32シーマです。
僕は昔プレジデントに乗っていて、黒いボディでイカツ系の車高短。
だからイジり方の方向性が似ていた幸田クンのシーマは気になる存在でした。
クルマの完成度は、当時の同世代の中ではトップレベル。
クルマの魅せ方、オーラの出し方が上手だったと思います。
ボディカラーはとても艶やかで、エクイップも黒にしてまとまり感がありました。
車高の低さもどのクルマよりも際立っていて、腹下の加工や調整式アームは当時先駆けだったと思います。
そしてハンドル全切りできるツライチ、重厚感溢れる台形フォルムには衝撃を受けましたね。
それでいて、ボディは常にピカピカな状態を維持しているのがこのクルマのすごいところ。
エアロを割らないように短縮加工して、それでも割ってしまったら次のイベントまでに直して、またキレイな状態で乗っていましたからね。
車高の低さだけでなくキレイさにもこだわるという彼の姿勢を、セダンに乗る今の若いオーナーさんたちに伝えたいです。
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●VIPスタイル編集部
掲載:2018年10月号_我が心の名車たち
文=岩田 直人