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【我が心の名車たち】幸田 順  32シーマ

我が心の名車たち
掲載:2018年10月号_我が心の名車たち
文=岩田 直人

ハデ系が落ち着いてシンプルブームが来ると、次は車高の低さを追求するクルマが増えてきた03年頃。全長調整式車高調が少しずつ出回ってきた頃だが、その中でもこの32シーマは低さへの執着心が強かった。オーナーの個性的な髪型、実はマジシャンの顔も持つひょうきんさも話題となった。

僕が選んだ1台は、同じ岐阜県で活動していた幸田クンの32シーマです。僕は昔プレジデントに乗っていて、黒いボディでイカツ系の車高短。だからイジり方の方向性が似ていた幸田クンのシーマは気になる存在でした。

我が心の名車たち

クルマの完成度は、当時の同世代の中ではトップレベル。クルマの魅せ方、オーラの出し方が上手だったと思います。ボディカラーはとても艶やかで、エクイップも黒にしてまとまり感がありました。車高の低さもどのクルマよりも際立っていて、腹下の加工や調整式アームは当時先駆けだったと思います。そしてハンドル全切りできるツライチ、重厚感溢れる台形フォルムには衝撃を受けましたね。

それでいて、ボディは常にピカピカな状態を維持しているのがこのクルマのすごいところ。エアロを割らないように短縮加工して、それでも割ってしまったら次のイベントまでに直して、またキレイな状態で乗っていましたからね。車高の低さだけでなくキレイさにもこだわるという彼の姿勢を、セダンに乗る今の若いオーナーさんたちに伝えたいです。

当初はジャンクションプロデュースフルエアロを加工したワイド&ロー仕様。その後フロント&サイドをセッションに巻き替え、ウイングをワンオフ。滑らかなフェンダーは鉄板溶接で製作。足まわりはガレージマジカルワンオフ車高調。擦りやすいマフラーは触媒から底上げ済みだ。

本誌03年8月号の表紙車。外装だけでなく、足まわりの全貌も詳しく紹介。参考にしたオーナーも多かったという。

 

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ナビゲーター
上山 峰功
元VIP乗りの上山サン。現在はエアロメーカー・ロゼルの代表。「同じ岐阜ということもあって、プレジに乗っていた時は僕の中で勝手にライバルと思っていました(笑)。当時から、低さやクルマのキレイさのこだわりを貫く姿勢はすごいと思っていましたよ」。
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