


「何か違う」と感じさせる高きセンス|表紙車|VIPスタイル 2021年6月号

フロントマスクだけじゃない。全身、すべてが見どころ|表紙車|VIPスタイル 2022年2月号

最新&定番カスタム実例
クラウン最強論【200系編】
大人気のクラウン。今回は200系クラウンのカスタム実例をご紹介。シンプル系から派手系まで、様々な仕様が登場する。ぜひ200系クラウンのドレスアップの可能性を堪能して欲しい。
本気で走れるドリ車仕様
白のTE37が見事にハマる
シルビアやスカイラインでドリフトを嗜んできたオーナー。200クラウンでドリ車というのも面白いかも? と考えてチューニング&ドレスアップに励む。エアロはブレーンプレミアムスポーツ加工。中央はガンメタで塗り分けてスピンドルラインを強調し、アウディS6用デイライトでユーロ感も出す。そしてECUチューンを始め、スロコンやLSDも導入。リアルにサーキットでドリフトできる仕様を作り上げた。ホイールもボルクTE37という王道チョイスだが、エンブレムやテールはあえて大人しいハイブリッド用に換え、ギャップも狙う。
車高調はクスコの特注品。リア中央にはアウディTTクーペのバックフォグを移植し、チタン製テールエンドと合わせて後ろ姿もスポーティに見せる。
黒ボディにガンメタ・シルバー
さらに赤のアクセントを
ベースは最上級3・5アスリートのGパッケージ。しかもムーンルーフ付きの後期モデルだ。非常に大事にしており、旦那様にも「ほとんど運転させません」というくらいである。ボディキットは一目惚れしたJOBデザイン・ファントム。「造形が大胆で迫力たっぷり。視覚的に大きく見えるのがお気に入りです」。塗り分けにはガンメタとシルバーを使用。さらにサイドデカールやリムステッカーで赤を加えるが、これは女性らしさアピールではなく、純粋に差し色として。むしろ女性が乗っているとは思わせないのがドレスアップのテーマになっている。
しずかサンはネイルサロンなどを経営。その稼ぎのほとんどをクルマに注ぎ込むという男気あふれる(?)生活をしている。「乗り換えサイクルも早いです」。
ロリンザーを自然にニコイチ
濃厚なユーロテイストが魅力
鮮やかなボディはマツダ純正ソウルレッド。窓から覗く室内は白を基調としており、エレガントな雰囲気を醸し出す。外装は明確なユーロコンセプトで、フロントは純正+W221ロリンザー。サイズも形状も異なるバンパーを巧みに融合させ、先端の尖り具合まで違和感なく見せている。同じくフェンダーもロリンザーを移植。ホイールはカールソン1/11RSブリリアントエディションの20インチを履きこなす。また塗り分けの黒にベンツ純正色を使ったり、リアウイングにカーボンラッピングを施すなど、細部までユーロ意識のアレンジを加えた。
リアはロリンザーではなくトムスのハーフを採用。「デザインが意外とベンツっぽいんです」。足まわりはカズサス+SSキットで極低フォルムを実現。
小澤200クラウンに憧れ
ブリスター製作を決意する
ゴマガレージ・小澤クンのクラウンに衝撃を受けて、センチュリーから200クラウンに乗り換え。板金塗装業を営むオーナーは、あのブリスターにも負けないフェンダーを自らの手で作ろうと決意したのだ。フロントは純正のプレスラインを残したオバフェン、リアはブリスター+オバフェンと、小澤クラウンとはまた違ったアプローチで造形。くっきりしたラインでグラマラスなボディを引き立てる。エアロはフロントがKブレイク、サイドはブラックパール、リアがJユニットとミックス。それぞれ加工も施し、トータルで自然なまとまり感を出した。
フロントはKブレイクJDMコンプリートをベースに、Jユニットフォグとセンターリップを移植。マフラーは中間ストレート+出口は迫力の100φ4本出し。
開口部のインタークーラーが
スポーティ感を猛アピール
かつて200クラウンに乗っていたセダン好きの父。その後を追いかけるように17クラウンから乗り換えた田村クン。「17に比べると乗り心地はいいし、装備も充実している。何よりもスタイリングが魅力でした」。もちろんノーマルで乗る気はない。「誰が見てもカッコイイと思うクルマ」をテーマに、自分らしさも出しながらドレスアップに挑む。フロントバンパーはエイムゲイン純VIP GTを組み、開口部には前置きインタークーラーをセット。ホイールもエイムゲインの人気モデル・GⅡMを合わせ、フェンダーにはダクトも刻んだ。
足まわりはHKS車高調。一通りアームも入っており、キャンバーはF7・R12度まで倒している。テールランプは40LS後期っぽくアクリル加工。
さり気ないオバフェン加工で
ボディを一回り大きく見せる
バイトで貯めた150万円を頭金にして、200アスリート後期を新車で購入したのが19歳の時。それからリメイクを重ね、この仕様ではブリスターっぽいオーバーフェンダーでボディをボリューミーに演出する。エアロは以前は3点ブラックパールだったが、フロントのみブレーン改に変更。フォグバルブは2400Kのイエローハロゲンを投入し、その上には2連ダクトを切って疾走感をプラス。カラーも黒からベンツ純正のマウンテングレーに塗り替え。メタリック量が多く、自慢のフェンダーラインが美しく浮かび上がるのがポイントだ。
オバフェンのサイズはF2・R2.5センチと控えめながら、10GSのようなグラマラスなフォルムを形成。マイスターS1の19インチもよく似合っていた。
車高調で地を這う低さに
ニコイチエアロもハイレベル
エアサスと見紛うばかりの強烈なローフォルム。車高調は326パワーのチャクリキダンパーで、ハイレートなスプリングを組み合わせ。アームは一式Tディメンド製に換装し、どっしりとしたF11・R13度のキャンバー角に設定する。このクラウンを撮影したのは2013年なので、当時200系といえば現行車に近い位置付けだったが、それを容赦なく下げ切った姿はかなりインパクトがあった。エアロはブレーンがベースで、フロントは同社18マジェ用ハーフと、リアはJOBデザインのLS用とニコイチ。一見ポン付け風なのがまた心憎いところ。
フェンダーは前後ツメ折りのみで純正シルエットを貫く。なお、クラウンは18歳の時に当時の貯金を全部吐き出して頭金とし、新車で購入したという。
スポーティさを強調しつつ
個性も高めるミックスエアロ
フロントはエイムゲイン純VIP GT、サイドはヴァルド、リアはブラックパールと、エアロはバラバラ。もちろん意図してやっており、アスリートのスポーティさをより高めるべく選んだ結果である。いずれも一流メーカーだからか、思いのほか違和感はなく、シルバーで統一した塗り分けの効果もあってまとまって見える。「メーカーを揃えるならガッツリ加工しないとライバルと違いを出せない。でもこういう形なら個性を表現できるかなと」。ヘッドはツインプロジェクター化、テールは前期ハイブリッド用+スモーク塗装とライト類も工夫あり。
フロントはナンバーベースをスムージングしてナンバーの角度を斜めにするなど少々アレンジも加える。ホイールはエグゼキューターCV04の19インチ。
ワイドで美しいオバフェンに
緊張感たっぷりのツラ具合
エアサス&フェンダー加工車だけが実現できる着地系の前後スーパーツライチ。オバフェンの出幅はF4・R10センチで、F5・R10センチのアーチ上げも実施。エアサス全下げ時でも20インチのリムは全部見えつつ、アーチに接触スレスレ、なおかつエアロも着地寸前という際どい設計になっている。ホイールのJ数やインセット、キャンバー角、エアロの丈などを綿密に計算して作られたスタイリング。オバフェンのカタチも美しく、200系の丸いフォルムに合わせたナチュラルなラインを描く。F5・R8度とキャンバーを寝かせすぎないのも◎。
18系と迷ったがスタイル重視で200系を選んだオーナー。「イジって落とした時のカッコ良さは、個人的に200クラウンの方が上かなと思います」。
40LS後期エアロが馴染む
違和感のないスピンドル顔
VIP歴2年、22歳の若さで表紙車オーナーとなった足立クン。きっかけはJOBデザイン・ファントムのデモカーを見たことで、「このクルマに乗ろう」と決めたのだとか。ベースを購入してすぐにエアロを組むが、そこで満足することなく、ブリスター製作を敢行。続いて内装張り替え、トランクオーディオと大技を繰り出し、あっという間に猛者の仲間入りを果たす。そしてさらなる進化型として、フロントは40LS後期用のファントムネオとニコイチ。もちろんグリルもLS純正を移植し、200系ながら違和感のないスピンドルマスクを手に入れた。
F3.5・R6センチのブリスターで自然にワイド化。F10.5・R12.5JのプロフェッサーMS3を飲み込む。華やかなカラーはRC F純正ラディアントレッド。
ライト加工で目立ち度UP
ロイヤル移植で違いも出す
当時現行だった200アスリート後期を新車で購入。誰よりも先にイジった姿をアピールしたいと、各所に手を入れる。まずはヘッドライトのロー側にLS、ハイ側に汎用プロジェクターを移植。テールはロイヤル後期用に変更した上で、片側150発以上のLED埋め込み&40パターンで流れるリレーも組む。エアロは無加工でも派手なブラックパールを採用。テールと同様にグリルはロイヤル後期用に換え、アスリート/ロイヤルを織り交ぜた独特のスタイルを作る。足まわりはユニバーサルエアーのハイブリッドエアサスできっちりローダウン。
ホイールは2013年の新作、クレンツェ・ヴェラーエの19インチ。マフラーはリアピースをストレート化し、出口はセンスブランドのブレイドを合わせた。
さり気ないニコイチエアロ
塗り分けはBMWを意識
コンセプトはユーロ感を採り入れたシンプルスポーティ。ということで、グリル・デイライトまわり・ディフューザーといったポイントは黒で塗り分け。「BMWといえば白いボディに黒の差し色というイメージがある。それを意識しました」。前後バンパーはJユニットを選ぶが、ポン付けではなく200系用と210系用を合体。210系用のフロントは純正イナズマグリル対応なのでニコイチしにくいのだが、足りない部分はワンオフで造形して補ったという。フロントフェンダーもJユニット。ここもダクト部のフィンは210系用を組み合わせた。
足まわりはイデアルエアサスで前後アームも投入済み。黒ディスクのジスタンスW5Sも、いわれてみればユーロっぽさが漂う。サイズは20インチ。
美的ブリスターフェンダーに
羨望の眼差しが注がれる
今も多くのクラウン乗りに「憧れの存在」と語り継がれる1台。いち早くブリスター化したというだけでない。完成度が高く何よりも美しかった。200クラウンのボディラインを自然に膨らませたようなフェンダーの出幅はF6・R8センチ。ひずみ一つない面の精度、ミミの幅、ツラ具合、裾の絞り込みまで、一切の隙なし。もちろん作業は板金塗装のプロフェッショナルである小澤クンの手で行われている。デビューしたのは2013年の大阪メッセだが、この時(2013年11月号)では早くもフロントバンパーをガラリと変更して表紙を飾った。
フロントはJユニットを加工してスピンドルラインを形成。さらにフォルツァート・ルーナのデイライトに、アイスブルーフォグをバランス良く組み合わせた。
超々ジュラを24金メッキ加工
キャンディレッドが引き立つ
目立ち度抜群のキャンディレッドボディ。塗料にはガラスフレークが大量に配合されており、光を受けるとキラキラと輝きを放つ。足元もかなり眩い感じだが、これはBBSの超々ジュラルミンホイール・RI-Dに、24金メッキ加工を施したもの。中東セレブが好みそうな超豪華な一品である。「飛び石にはかなり気を遣います(笑)」。フロントバンパーはJOBファントムを採用。アウディ純正デイライトを埋め込み、リップ部分はシャンパンゴールドで塗り分け。リアは純正にブレーンX10の210クラウン用をドッキングして個性を追求した。
トップスタイルのKAZUOサンにプロデュースを依頼。ホイールのメッキ加工はFディベロップメント、エアロ加工はKCスタイルが担当している。
加工なしでもインパクト大
塗り分けスキルも高レベル
ブラックパールコンプリートのフェンダーキット・クロスボーンの装着第一号車。エアロもジュエリーラインで揃え、超攻撃的なスタイリングを実現する。「とにかくダクトが多く、斬新なデザインに一目惚れしました」。加工はしておらず、アレンジといえば塗り分けのみだが、それでこのインパクトは強烈だ。ボディカラーは某車種純正にオレンジを足したオリジナルゴールド。前後ライトはブラックアウトで締め、屋根もガンメタ塗装するなどカラーバランスにはこだわった。ホイールはワークエモーションCR。サイズはF10・5/R12Jと極太。
オーナーはKのコペンを2台乗り継いだ後にこのクラウンを購入。「セダンにはずっと憧れていて、200系は大柄で迫力があったのが決め手でした」。
ワイドフェンダーを武器に
免許取得後一ヶ月でデビュー
オーナーは当時18歳。免許を取った1ヶ月後には外装を仕上げてイベデビューしたというから凄い。しかもオバフェンまでやっている。「父も200系をイジっていて、それを越えたかった。なのでグレードも父より上の3・5アスリートにしてみました(笑)」。エアロはブレーンで、フロントはナンバーベースを埋めて開口部のワイド感を強調。さらにワンオフのアンダーフラップを加えて視覚的により低く。ボディは35GT-R純正改のオリジナルガンメタでオールペン。光の加減でハッキリと陰影が現れ、メリハリのあるボディラインを際立てる。
オバフェンはF8・R10センチで、F3・R5センチのアーチ上げも実施。足まわりはケイズBPA車高調で低いまま走る。マフラーもケイズワンオフだ。