磨き抜かれた走行性能に惚れ込んだ220クラウン。だからエアロはスポーティ感が際立つフラップ形状のドゥをチョイス。しかも選んだのはプレミアムなカーボンタイプ。ちょい足しのカーボン加工も効いた躍動感溢れる1台。
魅力的な国産セダンが少なくなり、しばらくメルセデスに夢中になっていた北野サンが、「乗ってみたい」とベタ惚れしたクルマ。それが220クラウン。
「220系はドイツのニュルブルクリンクで走りを鍛えたというのが印象的で、今までのクラウンにはなかった特徴。そう聞くと、ちょっと乗ってみたくなったんですよね」。
伝統のアスリート&ロイヤルの棲み分けを廃止して、スポーツ路線に振ってきたクルマだから、やはり外装も走りの雰囲気を出したい。ただ年齢的にハデハデしいのはイヤだった。だから薄型フラップ形状を採用したドゥのエアロは、シンプルにさり気なく個性を出したい北野サンのイメージにピッタリだった。しかもFRPではなく、独特の模様でもスポーティ感をアピールできるカーボンを選んだのがこだわり。
「ボディ同色よりはカーボンの方がオシャレに見えると思いました」。
フロントから分割構造のリアセクション、顔つきをシャキッとさせるグリルカバーまですべてドゥのパーツでコンプリート。グリルに付けたドゥのエンブレムも強烈な存在感を放つ。下まわりにカーボンを多く使ったので、ドアミラーとシャークアンテナをカーボンに。これで上から下までカーボンが行き渡り、トータルバランスが向上した。
「ドアミラーはモデリスタのメッキガーニッシュを付けていましたが、よく見るようになったので被らないようにカーボン加工しました」。
フルLED加工したテールランプも、オリジナリティの塊として見逃せないポイント。年式が新しいクルマは純正でLEDを採用していたり、インナーのデザインも洗練されているため加工する人は少ない。それでも挑戦したのはやはり、
「他と被りたくないからです(笑)。あとは赤いチューブのラインを横までキレイに光らせたかった」。
ウインカーはこの年代のクルマだと純正でシーケンシャル仕様のため、もちろんリレーを組んで流す。豊富なパターンから流れ方を選択でき、パフォーマンス性も高い。
「業者さんには『爆光にして欲しい』と依頼したので、とにかく明るい。業者さんも分からないほど大量のLED球を使用しています」。
足まわりはイデアルのスーパーマキシマム。四独なので乗り心地の良さがお気に入りなのだが、さらにコンプレッサーを1基追加するなど自分好みにシステムアップ。そしてエアサスならではの着地スタイルを目指してフロントのナックルをショート加工、リアは現行型ながらも躊躇なくフレームを切って落としきる。ホイールは100セット限定のジスタンスW5S鳳凰(フェニックス)エディション。通常モデルの設定にはないバフフィニッシュ仕上げのスポークが美しく、黒いボディ色に映える。すでに販売を終了しているが、たまたまネットオークションで見つけて入手した。
「今後ドゥのブレーキを入れようと思っていて、今回はブレーキがよく目立つスポークを選びました」。
<OWNER>
大阪府
北野 裕司 (45)会社員
ホイールは21インチから20インチ、また21インチと試行錯誤の末、今回のジスタンスW5Sで何と6セット目。やっと理想のホイールに巡り会えた。
●VIPスタイル編集部
初出:VIPスタイル2021年8月号