国産高級車ドレスアップマガジン
KINOSHITA_130 MARK X

【130 MARK X】スポーツセダンに上品さを 譲れない伝統のVIP精神

【KINOSHITA130 × MARK X】
スポーツセダンに上品さを
譲れない伝統のVIP精神

 

太陽の光を浴びて輝きを増すキャンディレッドのボディ。唯一無二のデザインを持つクロームメッキのイミッツも強烈な存在感を放ち、出幅を変えずにアーチのみ思いっきり切り上げたフェンダーで決めたツライチはまさに圧巻。オフ会も主催するほどマークX愛が強い男の最高傑作。

KINOSHITA_130 MARK X

●エアロ:(F・S)ピアレスワンオフ(R)センスブランド ●フェンダー:アーチ上げ(F)4㎝(R)8㎝ ●ボディカラー:キャンディレッド ●ホイール:ワーク イミッツ 19inch(F)10Jプラス7(R)11Jマイナス15 ●タイヤ:(F)デリンテ(R)オーテリー(F・R)225/35-19●足まわり:エアフォースエアサス ●アーム:(F)メーガンレーシングアッパーアーム、ロアアーム延長(R)クスコ(アッパーアーム・トーコンロッド)、ナギサオートロアアーム、オリジンテンションロッド ●キャンバー角:(F・R)8度 ●マフラー:ピアレスワンオフストレート ●外装その他:各部ブラックアウト ●室内:ジャンクションプロデュース(ふさ・綱)

 

前身モデルのマークⅡから走りの血統を受け継いだマークX。FR駆動でパワフルなV6エンジンという魅力的なスペックを持ち、その気になればドリフトも楽しめる。スポーティにイジる人が多いのは、クルマが持つ雰囲気がそうさせるのかもしれない。木下クンの130マークXもスポーツテイストを加えているものの、根底にあるものは「VIP」。セダンをドレスアップする上での基本は忘れない。
「VIP自体オシャレで上品なイメージがあるので、マークXでも表現できたらいいなと思いました」。

 

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フロントバンパーはメッキを大胆に取り入れた後期純正に交換して、200クラウン用を加工したピアレスワンオフリップを追加。横幅を延長して、下方向にも厚みを持たせる。後期用エアロが少ない頃に作った自慢の逸品。

 

KINOSHITA_130 MARK X

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マークXに躍動感をもたらすサイドのアンダーフラップも、ピアレスでワンオフ。ベースは汎用品で、長さが足りなかったので延長加工。エアロやドアミラーは艶やかなブラックで塗り分けた。「赤に合う色を考えると、やっぱり黒がしっくり来ると思いました」。

 

ボディカラーは昔からトップオーナーたちに好まれてきた、深みのあるキャンディレッド。塗料は腕利きのカスタムペインターたちが愛用するショーアップのオリジナルカラー、エンヴィーキャンディを採用。
「他のキャンディ塗料と違って耐光性があり、色落ちが少ないのが特徴。下地は製作ショップピアレスのオリジナルカラーで塗装しているので、普通のキャンディとはまた違った色合いです。普段はワインレッドっぽい色で、光が当たると鮮やかさと明るさがかなり強くなります」。

 

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リアはボリュームのあるバンパータイプのセンスブランド。後期フロントバンパーと同じく、メッキモールを採用していたのがポイントだった。F&Sのフラップと相性が良いディフューザーも黒で塗り分けてメリハリを付ける。

 

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ピアレスでワンオフした90φ4本出しマフラー。テールエンドはチタンとカーボンを組み合わせるという手の込んだ2重構造。サウンドも上品さを重視して、あまり爆音にならないように調整。ルームミラーに付けたジャンクションプロデュースのふさと綱も、VIPらしさをアピールするために装着。「老舗のメーカーなので付けました」。

 

キャンディ&イミッツでかつてのスタイルを表現

KINOSHITA_130 MARK X

ホイールはこの刺激的なカラーリングのインパクトを受け止められる、個性が強いものを。複雑なフィンデザインを持つクロームメッキのワーク・イミッツは、オーナーの理想にピッタリのデザインだった。
「以前はマイスターL1を履いていましたが、ちょっとスポーティさが強いと感じたのでもっとVIPらしいホイールが欲しくて。イミッツは90年代にVIPで人気のホイールだったのも選んだ決め手ですね」。
キャンディレッドにイミッツと外装を目立ち路線に振ったらフェンダーもワイドにしたくなるが、純正らしさを残したいから出幅は変えない。しかしアーチだけはF4・R8センチと大きく切り上げる。
「純正らしさを残したまま違いを出すためにアーチを上げました。違和感が出ないようにラインを追加して、自然なアーチを作っています」。
エアサスによる驚異の低さをキープしたまま、アーチ上げにより19インチを被らせずリムツラでセッティングすることに成功。キャンバーはピラーの角度に合わせて前後8度で揃えることで、踏ん張り感が向上。足元でもVIPらしさを主張する。

 

KINOSHITA_130 MARK X

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キャンディレッドのボディと共に光り輝くイミッツ19インチ。F10・R11Jを投入。足まわりはエアフォースのエアサスでダウン。メーガンレーシングやクスコなどのアームを調整してキャンバーを付け、全下げ時にピタッとリムでツライチ。アーチ上げもわざとらしさがなく、自然な仕上がり。

 

 

昨年マークXを完成させてからイベントにも積極的に参加している木下クンだが、今年の3月には大阪でマークXだけのオフ会を開催(その模様は本誌6月号で紹介)。各地から何と75台のマークXが集まり、参加者たちは存分に交流を満喫した。
「最近はイベントに参加する人が少なく、他県のミーティングに参加する機会もない。もっと交流の場を増やしてあげたいと思い、仲間たちと協力して開催しました。オフ会で刺激を受けたのか、その後イベントに参加したらマークXのエントリーが増えた気がします。『次回もアルなら参加したいです』という声も多く、開催して良かったと思います」。
愛車のドレスアップを進めながら、マークXを盛り上げるために動いている木下クン。まだまだ熱くなる車種であることは間違いない。

 

 

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<OWNER>
大阪府
木下 翔太 27)
VIP歴4年/B型/射手座/会社員
「マークXが増えてきて、僕より若い人が頑張っていると刺激を受けますね」。次は内装を頑張りたいとか。

 

◉VIPスタイル編集部
初出:2021年8月号

 

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