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国産高級車ドレスアップマガジン

【表紙車 / 50LS】新型をいち早く、自分色に染める。

オーナー:KOJI HIWATASHE × 50LS

新型をいち早く、自分色に染める。

パーツが少なく、まだ数社がハーフエアロを発表して間もないというのに、とてつもなく速いスピードで50LSをドレスアップ。パーツが揃うのを待つ時間はない。誰よりも先にイジるという目標を叶えるべく、納車前から動いていた日渡サン。

「新型のLSが出たら1番先に乗りたいと思っていたし、もちろんノーマルはイヤなので誰よりも先にドレスアップしたかった。まだパーツがなかったとしても、イチから作ればいいと思っていましたからね」。

ドレスアップ歴は約30年と経験豊富。セダンオーナーとして注目されるようになったのは05年頃からで、30LS430でセダン雑誌のカバーカーに選ばれた経験もある。その後は40LSに乗り換え、前・中・後期とすべてのモデルをイジッてきた。

「日本にディーラーができる前から、レクサスにこだわってます(笑)」。

そんなレクサス、そしてLS好きの日渡サンだが、これまでのベースは中古車だった。だが50LSが出るという話を聞いた時には、前述の通り新車で買うと決意。実車を見ることなく契約し、昨年11月20日、彼の元に1300万円オーバーのLS500h・Fスポーツが納車された。

「本当はトップグレードのエグゼクティブにしようと思っていましたが、Fスポーツしか設定がない赤のレザーシートに衝撃を受けた。白いボディで赤内装の組み合わせが、自分のイメージにピッタリでした」。

納車翌日には、純正の足を調整して車高を落とす。それでは物足りず、オフィスKから発売されたロワリングキットでダウン。手持ちのロリンザー22インチを履かせたところで、休むことなく次のステップへ。

エアロはフロント&リアがTRD、サイドはモデリスタ。これらはディーラーでも手に入るため、確実に他と被ってしまう。そこでフロントリップをワンオフ。社外の30アルファード用リップをベースに、一度3分割してからTRDの造形に合わせて造形を調整。さらに汎用のカナードを足して、端を立ち上げた。

「この立ち上がりもこだわりで、ヘッドライトのカタチに合わせてイルカの背びれっぽく作り直しました」。

いきなりオリジナリティのあるワザを発揮して自分らしさを主張したが、ダメ押しでサイドモールも追加。フロントフェンダー後部から立ち上がり、リアドアへと鋭く伸びて消えていく。クルマが持つスポーティ感をさらに盛り上げてくれる。

「これは50プリウスのオプション品です。僕はプリウスも持っていて、モールを見た時に『これ、LSに付かないかな?』と思って、試しに1セット取り寄せてみたんです」。
ボディにあてがってみたら、「これは結構イケるぞ!」と確信した。ただ長さが足りないため、ロングなLS500hのボディにマッチするように延長加工。そしてモールの下部を黒で塗り分け、陰影を付けた。

「黒で塗ることで、ダクトのように見えると思ってやってみました。塗る前にモールに黒いテープを貼って、イメージをつかみました(笑)」。

わずかな時間で手軽に施工できて、なおかつ視覚効果が高い。「塗り」と「貼り」に力を入れたのも、よく理解できる。塗装はサイドのモールだけでなく、グリルやフロントバンパーの開口、細かい部分ではエンブレムも黒で塗る。

「グリルはブラックメッキで質感がありましたが、個人的にガンメタのような色合いが気に入らなかった。そこでもったいないと思いながらも、インナーを含めてツヤありの黒で塗ったら、 顔つきが引き締まりました。エンブレムは逆に存在感が出ると思って、ツヤ消しにしました」。

貼りにおいてはライトとテールの下を黒のシートでラッピングして立体感を与え、ドアノブやルーフには黒カーボン調シートを施工した。

「カーボンはスポーティで、なおかつ高級感がある素材なので、50LSに良く似合うと思って使いました」。
白と黒でスッキリとまとめるだけでなく、アクセントカラーとしてやる気を感じさせる赤を取り入れたのも効果的なワザ。塗装とラインテープを上手に組み合わせ、Fスポーツの持ち味を最大限に引き出す。

「白・黒・赤の3色は、トヨタ・GRやニスモのコンプリートカーからインスピレーションを受けました」。

迅速な行動力と個性的なアイデアが実を結び、オーナーの中では誰よりも先に外装を仕上げた。まずは多くの人に見てもらうことを目標に、各地のイベントに参加する予定だ。

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●VIPスタイル編集部
初出:VIPスタイル2018年4月号
文=岩田 直人 写真=木下 誠