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【20セルシオ】周りの評価を気にせず、自己満足で行こうと決めた

掲載:2017年12月号_表紙車
文=岩田 直人 写真=木下 誠

TAKAYA OZEKI × 20CELSIOR

20セルシオを買ってから8年が経つ。その中で、大幅な仕様変更を3回も行った。ますは迫力満点のショルダーツラがウリだったグリーン時代。次に時代の流れを読み、ワイド&ロースタイルはそのままにシンプルさも加えたホワイト時代。この仕様は、大関クンも非常に気に入っていた。
「でも僕はイベントに参加している以上、クルマを進化させ続けたい」。
北海道のセダン乗りとしては珍しく、フェリーに乗って本州のイベントへ積極的に参加している大関クン。当初は大きなトロフィーを獲りたい、セダン雑誌に載りたいという想いが誰よりも強かった。ただ今回のフルリメイクではその気持ちを抑え、「これが自分が本当に作りたかったクルマ」と言わんばかりの仕様を完成させた。
「今まではイベントに行くと、人の目や評価をすごく気にしていたんです。だから何回も仕様変更して。でも今は、自分が一番カッコいいと思えるクルマを作りたいという気持ちが大きい。言わば、『自己満仕様』ですね」。

トータルで見ると、以前よりもさらに落ち着いたような感じだが、クルマの完成度自体は大幅に上がっているからまた面白い。まず、ボディカラーを少し暗めのシルバーに変更した。
「もともと純正の色はシルバーツートンで、個人的には気に入っていました。今回は初心に返るという意味で、シルバーに戻すことにしました」。
ただセルシオ純正シルバーではなく、アストンマーティンのスペクターシルバーを選んで違いを出した。
「このシルバーは、映画・007スペクターに出てくるアストンの色です。ちょうど『どんなシルバーがいいかな』と悩んでいた時期に映画を観て、この色に惚れました。クルマばかりに目が行ってしまい、映画の内容はあまり頭に入らなかったです(笑)」。
映像を見る限りは明るいシルバーだと思っていたが、いざオールペンしたらガンメタに近い色合いだった。
「これはこれで、クルマのボディラインがよりハッキリした感じがします」。

色だけでなく、エアロも大幅に変えた。フロントはブラスティジュエルの40LS用、リアはSADカスタムの200ハイエース用をニコイチ。
「あまり後付け感が出ないように、20セルシオ用エアロとして販売されているような完成度を目指しました」。
サイドはKブレイクを加工。ボトムに鋭いフィンのような張り出しを加え、フロントからの流れを整えた。

外装以外もスキがない大関20セルシオ。ボディカラーがグリーンの頃、4年前に完成させた内装は、オレンジと黒のツートン。シートやドア内張りに入れたキルティングは定番のダイヤ柄ではなく、あえて不揃いにした。
「ボディ色がメロンのようなグリーンだったので、車内はメロンの果肉をイメージしてオレンジを使いました」。
アダルトな今のボディカラーとも相性が良く、ギャップでもアピールできる。張り替えてから年数が経っても、キレイな状態をキープ。ここまでやったらパネルの色も変えたくなるところだが、純正のウッドを残す。
「もともと高級な雰囲気があるウッドだから、わざわざ色を変える必要はない。素材の良さを生かしました」。

トランクオーディオも、このパネルに合うようにウッド柄をふんだんに取り入れた。こちらはリアルなイージーグラフィックで仕上げている。機材はイベントユーザーに人気の海外メーカーではなく、国産のカロッツェリアで揃えたのもこだわりのひとつ。
「海外製を使う人が多いから、ここは国産で。まだ全開に鳴らしたことはないですが、セッティングは外向き。カロッツェリアの上級モデルを使っているので、音はかなりいいですよ」。
今年はこの仕様で、道内のイベントにすべて参加。そして彼にとってはライフワークとなっている、本州のイベントも2回エントリーを果たした。フェリーの往復代や宿泊費など、遠征のためにかかる費用は尋常ではない。
「本州の人たちと交流して、仲間が増えるのが楽しいですね。確かにお金はかかりますが、遠征はちょっとした小旅行だと思えば気が楽です(笑)」。

これからも遠征は続けるつもりだし、20セルシオもまだまだ進化させたいと思っている。だが20系も気がつけば低年式車輌となり、新しいクルマも気にならないと言えば嘘になる。
「でもすぐに飽きが来て、セルシオのように長く乗れないでしょうね。おそらく一生20系で行くと思います」。
最後に、今後の目標を聞いた。
「ヴォイスの冷清水サンのように、日本全国どこへ行っても声をかけられるような存在になりたいです!」。

表紙車