


WEBマガジン#03|クラウン&マジェスタ撮影会

スリーキャッツ車種専用マフラー〈安いのに高品質。その秘密とは?〉

若い頃から数多くのセダンを乗り継いできた父の姿を見て、息子が初めてのクルマとして選んだのは17マジェ。しかも仕事まで、父と同じ板金塗装業の道へ。
お互い意見を出し合いながら、それぞれ自作でクルマを進化させる。
親子というよりは兄弟のような2人のVIP人生は、きっとこれから先も明るいだろう。
平成9年8月3日。竜太サンと1歳上の仁実サンとの間に、長男・拓海クンが誕生した。
なお、竜太サンは当時何と17歳! 地元の仲間うちでは、最も早くパパになってしまった。
同時期に、現在も勤めているクルマの板金塗装会社に就職。クルマの免許を取る前に32セドリックを手に入れ、この時からエアロ装着にオールペン、オーバーフェンダーなどすべて自分でイジっていた。
その後に乗った32シーマや20セルシオ、現在の30セルシオも自らの手で仕上げている。
「いつか拓海もセダンに乗って、一緒にイジれたら楽しいだろうなぁ」。
そんな父の思いが通じたのか、拓海クンはクルマの免許を取ってすぐに17マジェスタを手に入れた。
ガレージはもともと農機具を保管していた、自宅の倉庫をアレンジ。縦に長いこのスペースで、FRP加工から全塗装まですべての仕事をこなす。
「小さい頃からお父サンのセダンを見ていましたからね。20セルシオは、今もはっきり覚えています。
イベントにも良く連れていってもらっていたし、いつも家でクルマをイジっていたから、セダンに乗ろうと思ったのもお父サンの影響が強かったです」。
しかも拓海クンも高校を卒業後、父と同じ会社に就職。板金塗装業の道を歩み始めた。
だから彼もショップに頼らず、自分で17マジェを進化させている。親子でVIPセダンに乗るというケースは良くあるが、2人揃って自作派というのは珍しい。
「家でクルマを作っているお父サンをずっと見ていたので、僕も自分でイジってみたくなりました。仕事で技術を学べば、自分の手で理想通りのクルマを作れると思ったんです」。
しかし就職する前に父の作業を手伝っていたわけではなく、バイクなどをイジった経験もない。
つまりゼロからのスタートだった。この仕事を始めて2年目、今はまだ見習いの身である。彼が立派な職人になるために、父であり職場では先輩である竜太サンが毎日指導している。
入社して間もない頃はボディを塗装するとムラが出まくり、比較的初心者でも塗りやすいサフェーサーがなぜか垂れるなど、失敗も多かったとか。
拓海クンは作業中に分からないことがあれば、すぐ経験豊富な竜太サンに相談する。「詳しい人が身近にいるから助かってます」。17マジェを作る時も、難易度が高い作業は父の手を借りた。
「最初の頃は全く話にならなかった(笑)。でも今は塗装もいい仕上がりになってきたし、ちょっとした仕事も任せられるようになりました」。
拓海クンはまだ19歳。年齢的にも父から教わった技術を吸収しやすく、飲み込みが早い。素質はありそうだ。
「自分の家でイジるのとは違ってお客サンのクルマを触るわけですから、職場では常に緊張感を持ちながら作業しています。塗装はどれだけ吹けば垂れるのかコツが分かったので、失敗することも少なくなりました」。
仕事が終わると、自宅の倉庫をアレンジしたガレージでクルマイジり。何か仕様を変えるときは1人で考え込まず、必ず相談し合うという。
「理想のカタチはある程度自分の頭の中で考えておいて、細かい部分の調整は話し合って決めます。
オーバーフェンダーを作る時も、例えばホイールに対してアーチの高さはどれくらいにするのかお互いが意見を出し、何度も話し合った末に決めました」。
しかし何回もやりとりしているうちに、意見の食い違いからケンカに発展することはないのだろうか。
「僕らは全くないです。クルマ以外でも親子ゲンカはあまりない。拓海が反抗期になる年齢になっても、バチバチにやり合うことはなかった」。
それはやはり、2人の年齢が近いからかもしれない。実際周りからは、親子と言うより年の離れた兄弟のように見られているそう。
イベントでも初めて会った人に「実は親子なんです」と言うと、驚く人も多いとか。
クルマに関しても共通点が多い。ボディカラーは全く同じ調合のオリジナルシルバー。
ホイールもお揃いのプロフェッサーSP4で、18インチという点も同じ。
足まわりも、それぞれ326パワーのチャクリキダンパーでベタベタに落としている。
イベント会場で2台並べたら目立つことは間違いなさそうだが、5月に兵庫で開催されたRIOTでは念願の親子揃っての初エントリーを実現。
しかも拓海クンはマジェスタ部門1位、竜太サンはセルシオ部門4位と2人とも受賞。いい記念になった。
「仕様が似ているからか、開会式から閉会式まで多くの人がクルマの周りに集まってビックリしました。今までにない経験で楽しかったです」。
忙しくてずっと触れなかった竜太サンのセルシオがやっと完成したこともあり、今年は2台で各地のイベントに参加予定。
これからも親子で楽しく、VIP人生を歩んで欲しい。
●DIY基地での必須道具はこちら
メンテ系のツールはバッグに収納して、イベントに参加する時は必ず持っていく。
ジャッキやウマは、低さとツラにこだわる高尾親子の必需品。
塗料やシンナー、ガンなどペイントにまつわるアイテムも充実。電動工具もひと通り揃っている。
塗装のガンは数種類所有!用途に応じて使い分けます。
電動工具は本当に便利!作業効率が上がります。
Q.尊敬しているところは?
父:少し雑だけど、何だかんだ言ってもなんとかイベントに間に合わせる。
子:シンプル系もハデなイジり方も詳しくて、僕にはない発想をいっぱい持っている。
Q.直して欲しいところは?
父:いきなり屁をこくこと。これがまた臭い(笑)。
子:夜中の2時頃、急にスイッチが入って作業が止まらなくなる。それに付き合わされる僕は気絶します(笑)。
Q.互いの愛車のイジり方、どう思う?
父:トータルバランスがいいですね。ベース車の良さを最大限に引き出している。幅広い世代にウケるでしょう。
子:僕のクルマと違って、仕上がりがキレイ!
Q.ここだけは負けない! という部分は?
父:仕事は塗装がメインなので、塗装には自信がある。パテやシーラーを使った作業も得意です。
子:う〜ん、まだまだお父サンには敵いません。腕を磨きます!
Q.親子でVIP。周りにどう見られる?
父:僕の世代はまだまだ子育て真っ最中なので、結構羨ましがられますね。
子:親子でクルマをイジっている同級生が周りにいないから、驚く人も多いです。
Q.今年の目標をそれぞれどうぞ!
父:クルマが完成したから、月イチペースでイベントに行きたい。
子:僕も今年はイベントに行きます。今の彼女と結婚を考えているので、貯金も頑張ります。
拓海も成長し、一緒に趣味を楽しめるから嬉しいですね。
経験が豊富で何でもできるお父サンって本当にすごい!
私はあまりうるさく言わないですね。自作だからお金もかからないし。息子に関しては、蛙の子は蛙だから仕方ないと思ってます(笑)。直して欲しいことも特にないです。2人とも下の子たちの面倒を見てくれるし、家でも職場でも楽しくやっているのでいいんじゃないかと思います。
父:高尾 竜太(36)・山羊座 B型・VIP歴:19年
息子:高尾 拓海(19)・獅子座 B型・VIP歴:2年
本当に仲が良い高尾親子。「もし将来拓海に子どもができたら、3世代VIPも行けるかな?」。期待してますよ!
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