高校生の頃から、とにかく18クラウンに乗りたかったという須藤クン。クルマの免許を取ると同時にベース車を購入。
イジる前提だったから、外装はフルノーマル。しかしエンジンにはトムスのスーパーチャージャーが搭載されており、買った後に気が付いたとか。
いざ乗ってみると、3・5リッターエンジンにさらなる加速感を与えるスーチャーの魅力に速攻でハマッた。
「だから外装をドレスアップするなら、この高い走行性能に見合ったスポーティな仕様が似合うと思いました」。
ユーロスポーティをコンセプトとしたエクステリアは、特にフロントマスクに獰猛な印象を感じさせる。
まず目が行くのはダミーではなく、実際に機能させている水冷インタークーラー。冷却性能を向上させると同時に、視覚的に強烈なインパクトを与える。
もちろんフロントバンパーも負けてはいない。製作ショップ・ファーストクラスのオリジナルエアロブランド、キャンドゥジャパンの40LS用を加工装着。
大きなセンターの開口部に加え、脇まで回り込ませて立体感を強調した左右の開口が大きな特徴である。
「他と被りたくないから選びました。おそらく18クラウンでこのエアロを使った人は、まだいないと思います」。
付け根は以前から組んでいたブラックパールコンプリート。ちょうどどちらもスピンドル風の造形を採用していたこともあり、グリル周辺はブラパル、開口部はキャンドゥジャパンのいいとこ取り。
さらにフォグはカタチが個性的なLS後期純正を移植した。
「LS用のエアロを使っているので、絶対に似合うと思って採用しました」。
キャンドゥジャパンのLSはフォグレス仕様なので、スマートに収めるためフォグ枠を製作。押し出し感溢れるスピンドルとのマッチングも上々だ。
リアビューもフロントマスクに負けず劣らず刺激的。リアバンパーは角を立てたディフューザーの造形や、大胆に使われた光モノに惚れ、ブラックパールの210クラウン用をニコイチ。カタチは極力変えていないが、後付け感が出ないように同エアロをニコイチした他のクルマを事前に研究した。
「こだわったのはディフューザー上部のフチ。ここのアールを18クラウン側に合わせて滑らかに仕上げて、いかにもニコイチした感を抑えています」。
そしてFRPで製作した、ワンオフのブリスターフェンダーも見て欲しい。出幅をかなり大きくし、さらに広範囲で膨らませているため、斜めから見たボリューム感は「圧巻」のひと言。しかしこういう出し方は真横から見るとのっぺりしがちになり、フェンダーのワイド感が伝わりにくい。そこでリアのドアパネルを加工して、シングルダクトを追加。深く押し込んでいるため、横から見てもフェンダーの存在感が際立っている。また、サイドのメッキモールも同様の理由であえて曲げ加工はせず、意図的にフェンダーと高低差を付けることで立体感を強めた。
「給油口もフェンダーとツラにする人が多いですが、ここも横からの見た目重視で凹ませたままにしました」。
どこから見てもボリューミー。それが須藤18クラウンの強みである。
184クラウン アスリート(18年式)
▶エアロ:(F)キャンドゥジャパン40LS用加工(S)ワンオフ(R)ブラックパールコンプリート210クラウン用加工
▶カラー:レクサス純正ブルー
▶ライト類:40LS後期フォグ、テールランプ(LED加工、リレー加工)
▶フェンダー:ブリスターフェンダー(F)15㎝(R)13㎝、アーチ上げ(F)4㎝(R)8㎝
▶足まわり:イデアルマキシマムエアサス
▶ホイール:ワークマイスターS1(F11J・R12J-19)
▶タイヤ:ナンカン(19インチ)
▶ブレーキ:キャンドゥジャパン
▶アーム類:(F)ワンオフショートナックル
▶キャンバー角:(F)5度(R)6度
▶マフラー:ファーストクラスワンオフ+AMGカッター
▶チューニング:トムスハイパーコンプレッサー、インタークーラー、専用CPU、リミッターカット
▶外装その他:ワンオフグリル、ダクト(フェンダー、リアドア)
▶内装:ツイーター埋め込み
▶オーディオ:ロックフォード
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●VIPスタイル編集部
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