免許を取って初めて買ったクルマは30セルシオ。その後、18クラウンを経て、現在の10GSに辿り着いたという愛里菜サン。選択の理由は、当時、周りで乗っている人が少なかったから、というもの。
「セルシオより上の車格に乗りたかったんです。でも、LSは数が多いし。そこで目をつけたのがGS。このクルマなら自分らしさも出せるかなって。最近、急に数が増えて来たのはちょっと予想外ですが(笑)」。
当初はダウンサスとホイールの変更というライトな仕様だった。が、ディープなカスタマイズの世界に足を踏み入れるきっかけとなったのが、社外エアサスを組んだ知り合いの18クラウンとの出会い。
もちろん、それまでもエアサスというパーツの存在は知ってはいたものの、乗り味や機能を実際に体感する機会はなかったという。
車高の低さは重視したいが、車高調は運転にコツを要するために敬遠していた愛里菜サンは、スイッチ操作一つで地上高が自在に変更できる、エアサスの実用性の高さを実感。すぐにACCのユニットをオーダー。さらに、大きな転機となったのが、昨年の福岡で行われた「がばいカップ」へのエントリー。迷っている彼女の背中を押したのは、なんと、愛里菜サンの両親だった。
「正直、それまでイベントには興味がなかったんです。でも、色々とイジってる私のクルマを見て、親が『開催場所も近くだし、せっかくなら一度、出てみれば?』って。実は両親もクルマが大好きなんです」。
そんな軽い気持ちで参加したイベントだったが、男性陣に混じって女性ユーザーがトロフィを獲得する姿を見て感激。そこでジワジワと燃え始めた自分だけのオンリーワン仕様への想いは、今年の春に爆発し、フェンダーの叩き出しやエアロの加工、ホイールの変更など、大々的なリメイクへと繋がった。
各地で行われるイベントに出掛ける機会も、おのずと増えていったという(ちなみに、自身も昨年のドレスアップパーティで女性総合のトロフィを見事にゲットした!)。
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「人と被らないスタイルを意識して、ここまで一気に作り上げました。周りの皆サンに助けて頂いた部分も多いです。そんな大切な出会いの数々も、カスタムにハマったからこそ。今後は一度立ち止まって、フェンダーとツラとのセッティングなど、細かい部分を見直していく予定です」。
現段階でも、トータルバランスという点においては、申し分のない仕上がり。今年後半から来年のイベントに向けて、愛里菜GSのさらなる進化が期待できそうだ。
●VIPスタイル編集部
掲載:2018年12月号_巻頭特集・彼女がVIPに乗る理由。
文=高橋 陽介 写真=高原 義卓