プラットフォームを一新し、足まわりもイチから新規で開発された新型クラウン。
走行性能にも磨きをかけ、あらゆる路面でも快適な乗り心地を実現した他、コーナーリング性能も向上させている。
それでも今回のクラウンは、「利便性」においては改善の余地を残してくれている。
車高をスムーズに上げ下げできるという便利な機能を備えたエアサスこそ、最先端のテクノロジーが凝縮された現行モデルの高級セダンに相応しいアイテムと言える。
そこで車高調やブレーキなどの機能パーツを得意とするイデアルは、いち早く220クラウン用のエアサスを開発した。
ベーシックモデルのエキスパートから四輪独立のスーパーマキシマムまで、既存のラインナップすべてに適合。
予算や欲しい機能に合わせて選べるのが魅力的だ。
新型クラウンの足まわりは、フロントが先代のダブルウィッシュボーンからマルチリンクに。
リアもマルチリンクだが、スプリングとショックアブソーバーが別体式となった。
特にリアの開発に苦労したそうで、「エアバッグがアームなどに干渉するリスクが高く、絶妙な位置に収めるのが大変でしたね。ブラケットなど多くの部品を新規で作ることで、何とか収めることができました」と、イデアルの小若サン。
フロントに関しては、同社の国産車用初の3段ベローズエアバッグを採用。
上げ幅に余裕ができ、実用性もアップ。乗り心地の良さや220クラウンの高い走行性もスポイルしない。
「低さを保ったまま、快適に走れます。より安定感のある走りを求めている方には、四輪独立仕様のスーパーマキシマムがオススメですよ」。
●VIPスタイル編集部
掲載:2018年12月号_新型クラウン用エアサス
文=岩田 直人 写真=西野 キヨシ