話題の新型クラウン。歴代クラウンとは全く違うクーペスタイルが特徴。そんな現行クラウンに相応しいスポーティ感をプラスα。やり過ぎないドレスアップの見本的な一台。
2019年7月に開催したクラウンオフ会と、10月に開催した第2回VIPスタイルミーティングに参加していた220クラウンRS。数少ない最新車の見本として、会場では多くの来場者の注目を集めていた。
オーナーの古里サンは、免許を取って以来、セダンやドリフトなどの様々なジャンルを楽しんできた人。クルマ遊びの酸いも甘いも全てを経験した結果、今現在の自分自身の実生活に相応しい車輌として選んだのが、最新のクラウンだった。
もちろん、今までの愛車と同様、ノーマルのままで乗る気は皆無。「大人VIP」というコンセプトを掲げ、購入と同時に少しずつリメイクを繰り返し、現状のこの仕様で落ち着いた。
古里サンによれば、「クルマが好きだから、仕事でもプライベートでも、自分の愛車で行きたいんです。だからこそ、駐車場所を選ばない利便性と、ホテルなどに乗り付けても恥ずかしくない高級感。この二つは譲れない」。
このこだわりを実現するために、エイムゲインのエアロとホイールは、日帰りで広島まで飛び、現品を確認して、自分で納得した上で購入を決意。それ以外のトータルコーディネートについては、ピースの田部井サンと相談しながら行った。その結果、古里サンのコンセプトを守るために、田部井サンが見出した方法は、クラウンをよりシックに仕上げるということだった。
例えば、エンブレムやメッキモールはブラックメッキに。テールランプとリフレクターもスモーク化し、煌びやかさをあえて抑えている。また、車輌を作り始めた時点ではパーツが少なかったこともあり、シーケンシャルウインカーはワンオフで製作。さらに、当初装着させたチタンのサイレンサーエンドに変わり、ドゥ製ステンレスに変更することで、結果的に全体の色味のバランスも整えることに成功した。
エアロはエイムゲインの純VIP。ここにドゥのフロントグリルカバーを追加しているが、どちらもさり気ない造形が採用されているため、純正のボディデザインをさらりと昇華させている。
「ある駐車場で、高齢のお爺様がずっとこのクラウンを見入ってくれていたんです」。
この古里サンが話すエピソードからも分かるように、「大人VIP」の究極系は、老若男女問わず、誰もが「乗りたい」と思わせる雰囲気を醸し出すものなのだ。決して目立つためではなく、見る人に何かを感じさせるためのドレスアップ。それこそが、最新現行車だから成立する、憧れのシンプルスタイルなのだ。
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