クラウンにおけるイベント仕様の最前線を走る車輌。フルバンエアロを加工し、
内装も世界で一台だけの究極の仕様に。内外装、そのすべてをやり切ったショーカー仕様。
昔はbBをドレスアップしていたが、しばらくイベント活動から離れて、LS460をローダウン&インチアップ程度で乗っていた中岡クン。しかしもう一度イジりたくなってアレスのホームページを見ていたら、オリジナルの「朱色」にオールペンされたデモカー、210クラウンロイヤルの写真が出てきて、思わずひと目惚れ。ちょうどそのデモカーが販売中だったこともあり、購入することができた。しかし8年振りにドレスアップを再開する上で、その仕様のままでイベントに出るのは嫌だった。
「やっぱり自分らしさを出さないと意味がないですから、やりたいことや足りないと思った物を自分なりに考えてフルリメイクしました」。
イメージを変えるため、メタリックが効いたベンツのイリジウムシルバーで再オールペン。塗り分けはツヤの度合いが異なる黒を上手に使い分け、メリハリを付けた。
「このシルバーは金属のような色合いが気に入って選びました。以前の仕様と比べるとかなり大人っぽくなって、とても満足しています」。
エアロはロゼルをベースに、独自のアレンジを追加。フロントは左右の開口に設置したフィンを1本から2本に。イメージ作りのために中岡クンが加工した画像を元に、どの角度からでもキレイに見えるように作ってもらった自慢のワザ。一方ハーフタイプのリアは、今年の東京オートサロン終了後に手がけた最新仕様。純正バンパーと一体化して、ディフューザー部はAMG C63の複雑なデザインを加工でリアルに再現。φ数大きめの4本出しマフラーも含め、よりスポーティ感溢れるリアビューへと進化した。
「もしロゼルがフルバンを出したら、というテーマで作りました。ハーフはただ純正バンパーとニコイチしただけではなく、軽やかさと純正っぽい雰囲気を出したくて、後ろ側を短縮して持ち上げてみました」。
さらにデモカー時代は手つかずだった、内装&オーディオに挑戦。赤ラ黒で決めた車内は、生地の質感で個性を主張する作戦。スエードの他、クルマではあまり使われることがないクロコダイルレザーを採用。
「これは完全にインパクト狙い。きっかけはたまたま画像で見た、ロシアの人がカスタムしたベンツの防弾仕様車。内装をワニの革で張り替えていたのが印象的でした」。
オーディオの機材は最近のセダンでは珍しい、音圧系のダイコックで統一。イベント映えするパワフルなサウンドが最大の武器。ビジュアルに関してもリレーで制御した流れるLED光や、埋め込み加工で後付け感をなくしたストロボなど、多くの人を魅了する要素が満載だ。
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