セルシオオーナーであり、ユーチューバーでもあるみっちゃん。ユーチューブでは主にVIPカーに関する動画をアップし、中には視聴回数が100万回を超える動画もある。そんな彼女の仕事に迫る。
チャンネル登録者数5万人を誇るなど、ドレスアップ界隈で人気のユーチューバーがいる。彼女の名前はみっちゃん。31セルシオオーナーで、2017年3月号のVIPスタイルでは、表紙に輝いた経歴も持つ。その後もしばしば全国のイベントに参戦し、VIPオーナーのあいだでは「みっちゃん」の愛称で親しまれている。
そんな彼女がユーチューブチャンネル「みっちゃんネル」を開設したのは、今から2年ほど前。
「表紙という最終目標を達成し、次の目標を考えた時にクルマ業界を盛り上げたいなって思ったんです。何年も前から若者のクルマ離れが叫ばれていたり、世の中的にはカスタムカーの印象が良くなかったり、クルマを手放して業界から離れちゃう人もいたり。業界にとってあまりポジティブな状態ではないなって。私自身、ドレスアップをしてきたお陰で全国に仲間がいて、イベントにエントリーすれば仲間たちと楽しい時間を共有できる。ドレスアップのおかげでめちゃめちゃ幸せな人生を送れてるんです。なので、ユーチューブを通してドレスアップの楽しさを伝えることで、興味を持つ人が増え、業界が少しでも盛り上がったらいいなって」。
●みっちゃネル 表紙車紹介動画
そうして、2018年10月に自身の30セルシオを紹介する動画を投稿すると、瞬く間に視聴回数が20〜30万回に到達。その後に投稿した2本の動画も同じくらい伸びると、開設から半年で2万4000人が登録するチャンネルへと成長した。
「開設から欠かさず毎週金曜日の20時に動画をアップしてるんですが、ありがたいことに最初の3本が3週間連続で大ヒットしてくれたおかげで、登録者数がいっきに増えました。その後も動画をアップし続けていたら、開設から1年で3万人に、この間の9月には5万人を達成することができました」。
素人目にはこれらの数字が何を意味するのか理解しづらいが、分かりやすく表現すると有名人だ。
「オートサロン会場やイベント会場などでもたくさんお声がけいただきます。『頑張ってください』『応援してます』って。驚いたのは、高速道路を走行中に小腹が空いたので、パーキングエリアに寄ってクルマの中でもぐもぐしてたんです。すると、窓をコンコンってノックされて、『みっちゃんですよね?』ってお声がけいただきました。これはいよいよ気が抜けないなって(笑)」。
そんな彼女もユーチューバーとして活動して10月で2年が経過した。最後に、チャンネル開設当時に掲げていた「ドレスアップ業界を盛り上げる」という目標が達成できたかどうかについて聞いてみた。
「もちろん、まだまだ道半ばですが、ちょっとは貢献できてるのかなって。ユーチューブを見てくれた視聴者の方から、『カスタムカーが好きになりました』『ドレスアップからは一回離れてたけど、またクルマを買ってイジります』ってコメントをいただくこともあって。中には、『セルシオを買いました』とか『免許取ったらみっちゃんと同じセルシオを買います』ってコメントしてくださる方もいらっしゃるんですよ。こういうコメントは嬉しいですし、ユーチューブに動画を投稿していて良かったなって思いますね」。
Q 好きなYouTuberは?
「たくさんいますが、今、日本で一番勢いがあると言われている朝倉未来サンが好きです。企画も面白くて編集も上手ですし。何より、ありのままの自分を発信してるなって。私も撮影中は素の自分をモットーにしていて、わざわざ企画を練ったり台本を作ったりするわけではなく、大まかな流れを考えたらあとはその場の雰囲気とノリで撮影するようにしています」。
Q 楽しいのはどんな時?
「基本はいつも楽しいですよ(笑)。企画を考えている時も、撮影をしている時も楽しんでやってます。やっぱりクルマが大好きなので、撮影しながらも『なるほど〜』とか『このクルマ、本当にカッコいい!』って感じでテンションが上がってます。楽しんでやらないと続けられないですからね」。
Q 編集ってどれ位かかるの?
「動画にもよりますが、だいたい3〜4日はかかりますね。不要な部分をカットしたり効果音をつけたり。でも、一番は字幕を付けるのに時間がかかってますね。撮影した映像を見て、聞いて、タイミングを合わせながら字幕を付けていかないといけないんです。すごく地味な作業なんですが、思ったより時間もかかるし大変なんです」。
スポーティな外装と
可愛い内装のギャップに注目
ドレスアップのコンセプトは「シンプルスポーティVIP」。それを具現化するために選んだエアロはエイムゲイン。ポン付けではなく、インタークーラーやISフォグ移植、Aライン追加など随所にオリジナリティを注入する。
「高級感とセルシオらしさを残しつつ、スポーティテイストを取り入れました」。
合わせたホイールはエグゼキューターCV01S。細身の10本スポークが疾走感を演出する。
気になるボディ色は、ラディアンレッドコントラストレイヤリング。「派手すぎず、深みのある光沢で、高級感もあったので選びました」。
スポーティな外装とは一変、内装は白をベースにアクセントカラーとして大好きなピンクを配した可愛い雰囲気でまとめる。「ダークブラウンを加えることで、引き締めているのもポイントです」。
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●VIPスタイル編集部
文=幸谷 亮 写真=木下 誠
2020年12月号掲載