どこよりも早く大排気量の欧州スーパーカーテイストをエアロに取り入れ、長い歴史を誇るVIPセダン界に新風を巻き起こしたブラックパールコンプリート。複雑な面構成を駆使した「3D」なディテールは、同社の立派なお家芸として定着。そして今ではタイやアメリカなど海外にも代理店を設け、同社が生んだ新たなるVIPスタイルを、日本から世界に向けて発信している。
そんなブラックパールコンプリートが今、最も力を入れている車種が40LS。エアロは前・中・後期、すべてのモデルを制覇。最近は新型の50系が話題を集めているが、40系はまだまだVIPのトレンドを牽引する力がある。代表の内海サンは、そう確信している。
「新型はなかなか手が届かないですが、40系なら今後若いオーナーさんでも買いやすくなる。だからこの先40LSを買おうとしている方に向けて、ラインナップを増やしているんです」。
そして先日、同社の40LS後期用ダイヤモンドスポーツに対応したブリスターキット・クロスボーンを発表。ワンオフしなくても手に入るワイドかつ躍動感溢れる造形を詳しく紹介していこう。
プロショップとしての一面も持つ、ブラックパールコンプリート。ただ単純にフェンダーを膨らませるだけではなく、このクロスボーンのようにデザイン性も追求したブリスターフェンダーを、数多くのオーナーカーで作り上げてきた。
「今でこそ浸透している『デザインフェンダー』ですが、これは僕らがどこよりも先に挑戦し、VIPというカテゴリーに新たなジャンルを生み出したと自負しています」。
今まではワンオフとなり、ユーザーにとっては少々敷居が高かった。しかし製品化することで、もっと手軽にデザインブリスターの魅力を楽しんでもらえると思い、クロスボーンを始動させたのだ。200クラウン、タイ専売のアコードに続き、今回の40LS後期が3作目となる。
フェンダー自体は従来のカタチを踏襲し、弧を描いたブリスターラインに、エアロへと流れるラインも加えたオーバーフェンダーのアーチを融合。また、「新鮮な空気を取り入れて抜く」を連想させる、ダクト風の造形もポイント。ブリスターのワイド感に、より一層拍車をかける。
「アレンジできる余地を残すため、今回はあえて穴を開けませんでした。ダクトにしても良いですし、光モノを入れるのも面白いですよ」。
オーナーとしての経験から生まれた、さり気ない心配りが嬉しい。
□問い合わせ
ブラックパールコンプリート
http://www.blackpearl-1.com
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●VIPスタイル編集部
掲載:2018年4月号
文=岩田 直人 写真=木下 誠