この仕様が完成したのは今年の7月。リメイク明けの名古屋・大将戦では幸先良くトロフィーも獲得し、以来、イベントには2週間に1度のハイペースで足を運ぶ。
なお、日常の足はセカンドカーのK。フーガは普段乗ることはなく、イベ専用車になっている。にも関わらず、オーナー的には「ドレコン命」ではないのが面白いところ。
「入賞できたらもちろん嬉しいですが、ダメでも残念とは思わない。そもそも、トロフィーを獲るためにイジっているという感覚はないです」。
ならば一体何をモチベーションにVIPをやっているのかというと、純粋に「愛車を自分の好きなカタチにすること」なのだ。
「好きなクルマを好きなスタイルにしてみたい。単にそれだけ。あとは色んな人に見てもらえたり、仲間と会場でしゃべっている時間も楽しいからイベントに行くという感じ。あまり深い理由はありません」。
周りを気にせず、ライバル意識もないので、ドレスアップは常にマイペース。だがのんびりやっているわけではなく、イジりたくなったら一気にやってしまうタイプだ。
「気分屋なので。けっこうノリで決めちゃいますね(笑)」。
そんな今回のリメイク。ハイライトになるのは、バンパー、フェンダー、そしてボディカラー。まずバンパーだが、元々付けていたKブレイクをフル加工。前後ともにベースの面影はなく、ほとんどイチからワンオフといっていいレベルである。
「ベンツをヒントにして、デザインは自分で考えました」。
フロントもリアも疾走感を感じさせるスポーティな仕上がり。特にリアは個性的で、一度見たら忘れられないインパクトもあり。
続いてフェンダーは、叩き出しから本格的なオバフェンへと進化。
「前回は自然な造形だったので、今回は“出した感”のあるフェンダーにしてみました。ツライチにセッティングしたのもこだわりです」。
そしてボディはラベンダー→ラベンダーに再オールペン。もっとも、色味はガラリと変わっており、前仕様は淡くピンク寄りの紫系だったものが、今仕様では濃いブルー寄りのラベンダーに。アイスパールを大量に配合しているため、晴天でもシルバーっぽく飛ばず、あくまで濃いラベンダーのままなのがウリだ。
「前のカラーも良かったけど、やっぱり今が一番かな。エアロやフェンダーも含めて、本当に自分の好きな外装になりました。撮影もしてもらえたし、やって良かったです」。
●パーツカット集
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【特集】セダン女子
一気見せ!
●VIPスタイル編集部
初出:VIPスタイル2018年12月号
文=佐藤 知範 写真=木下 誠