女性のセダン乗りが目立つ
純粋なその想いをカタチに
「躍動するラグジュアリー」とは、04年の初登場時につけられたフーガのキャッチコピー。だが、戦闘機的なオバフェンに、高級感とスポーツテイストを追求した室内。このシルエットを見る限り、望サンのフーガにこそ、しっくりハマる。
「10年前、おじさん色みたいなシャンパンゴールドのフーガを購入。そして納車後、すぐに紫にオールペンしたりして、ドレスアップも頑張りました。でも、その数年後にはクルマ熱がだいぶ落ち着き……。さらに結婚や出産も経験し、それを機に降りる人が大半かと思いますが、なぜか私は逆に、そのタイミングで火がついちゃって(笑)」。
リメイク後の復活のステージは、昨年のオートメッセだった。仕様は今までとガラッと変えた。
「色は日産ティーダの純正ゴールド。実際に街行くクルマを見て、『あぁ、この色だな』って直感で決めました。光が当たった時のキラキラ感。人によっては派手に見えるかもしれませんが、私的には落ち着きのある雰囲気が気に入りました」。
さらに、女の子らしさをなくすため、ビス留めオバフェンも選択。
「男性にも負けないマットのオーバーフェンダー。戦闘機的な雰囲気がカッコ良くないですか(笑)。それ以前は女の子仕様だったので、ガラッと換えたくて。一見、男性が乗っているようなイメージで作りました」。
そして、今回。室内を大胆にリメイク。手掛けたのはスプレンダー。「さつまいも仕様で!ってお願いしました。私的に原色はギラギラし過ぎて落ち着かないので。ステアリングやルーフも同じ素材ですが、パンチングやキルティング、あとステッチ違いなど、見せ方に変化を持たせて質感を高めています。単調にせず、フーガの持つスポーティさを消さないように心掛けました。私の理想を伝え、そこからアレンジも加えてくれて、唯一無二のインテリアになったと思います」。
望サンの旦那も、この世界で有名なVIPオーナー。
「実は昨年末、向こうは『もう終わりかな』って、気持ちが結構冷めていたんですよ。でも、私がインテリアをリメイクしたら、旦那にも火がついて(笑)。結局、今はセダンを辞めるとかの話じゃなくて、先にクルマが壊れたら負け的な感じで、2人とも熱くなっています(笑)」。
望サンのすぐ隣には、強烈なライバルがいるわけだ。
「でも、この勝負は、旦那の33シーマの方が旧いので、私のフーガの方が有利。同じチームのみっちゃんも応援してくれているので、絶対に負けられません(笑)」。
みんな大好き♡
【特集】セダン女子
一気見せ!
●VIPスタイル編集部
掲載:2018年12月号_巻頭特集・彼女がVIPに乗る理由。
文・写真=賀川 真弥