2019年の大阪オートメッセでデビューを果たした47台のオーナーカーたち。魂を込めて造り上げた各車の魅力を総まとめ! 全台、絶対必見。5回に分けて掲載します。
昨年6月、約21年振りにFMCを果たし、G50型からG60型へとバトンタッチしたセンチュリー。いわずと知れた国内ショーファードリブンカーの最高峰だが、速攻でそのフロントマスクをインストールしてきたのはやはりこの男。G50顔面の21セルシオや、F50プレジ顔面の32シーマといった愛車で知られる水野クン。
「誰よりも早くやってみたかった。色んな人に見てもらえると嬉しいです」。
前述の21セルシオの顔をG50→G60へと進化させたカタチで、ヘッド・グリル・フロントバンパーを自然に移植。当然、中古品はないのですべて純正新品を使った。費用はヘッドライトだけでもウン十万とか!?
一車入魂の徳永33グロリアがフルリメイク。
「ボディカラーとフェンダー以外は全部やり直して来ました」。
まず目を引くのが、今にも襲いかかってきそうな超攻撃的なエアロ。これはSADカスタムジャパンのハイエース用・スティンガーをニコイチして仕上げたもの。ちなみにオーナーと同社代表の仁科クンとは長年の盟友で、
「外装はすべて仁科クンに託し、プロデュースしてもらいました」。
今回のテーマは“スーパースポーツ仕様”ということでそれに合わせて内装も一新。白を基調とし、素材はレザー・パンチングレザー・エピ柄の3種類に加え、黒のスエードも使用。品良くレーシーに仕上げた。
地元・福井のTディメンドにて、足まわりをフルリメイク。その要となるのがエアサスV8マネージメントシステムの2019verだ。
「低い車高で快適に乗れる走行性能と優れたデザイン性。共にハイパフォーマンスなので選びました」。
さらにプロアームとブレーキシステムも前後一式導入。セッティングにも力を入れ、ストレスなく飛ばせる最強の“街乗りVIP”を作り上げた。
一方で外装はフル後期化&エアロはブラックパールコンプリート・ジュエリーラインで統一。塗り分けも丁寧に施して、インパクトのある仕様を目指した。今後はGWに向けてワンオフのリップスポイラーを製作予定とか。
漆黒のボディは、通称ゴマブラックと呼ばれる独特の質感を表現した色。製作は、200クラウンで2013年に本誌の表紙を飾った小澤クンのショップ、ゴマガレージが担当している。美しいフェンダーメイクによるシンプルVIPの探求者として定評があり、毎年、大阪オートメッセに向けて、ユーザーと共に精力的に参加し続けているのだ。
その中でも注目したこちらの1台は、同店ならではのシンプルらしさの中に、歴代人気ベース車のスタイリングをミックスしたことで、新しい世界観を表現した。
何もしないことが決してシンプルの正解ではない。このセルシオは、それを多くの来場者に伝えていた。
エアロはKブレイク加工。グループAダクト追加やJユニットのツインフォグ、トレゾアマフラーを組み合わせてスポーティに演出する。
「リアのバックフォグは四角く縁取るように光るのがポイントです」。
シルエットが美しいF3・R4センチのワンオフブリスターも健在。足まわりは326パワー車高調でガッツリ落とし、緊張感たっぷりのツライチにセッティング。
コンセプトは“買い物に行けるイベントカー”。フロントは純正風デザインのJP+純正ハーフ、リアはパルファムの雅夢レガリアをセレクト。ホイールは特注サイズのBBSスーパーRSを合わせ、シンプルに大人っぽいスタイルを実現した。
「次はカールソンのハーフエアロを付ける予定です」。
足まわりはTディメンド車高調+Tディメンドアームを組む。
オートメッセに向けてフルリメイク。全塗装・エアロ・ホイール・マフラーと外装を一気にやってきた奈都美サン。
目を引くボディ色は210アスリートのジャパンカラー・胡桃(くるみ)で、華のあるゴールドブラウン系の色味が特徴だ。
エアロは40ソアラに人気のVヴィジョン。テーマは“スポーティなスタンス系”ということで、ツラ具合にもこだわっている。
純正風にイジるのがポリシー。エアロはFがファイコネ、S・Rはエイムゲインを選んでシンプルに。フェンダーもリアのみ1センチ出しと、純正らしさは極力崩さない。
しかしその分、低さが際立って見えるのが茶畑クラウンの特徴。足まわりはTディメンドプロダンパーの80Kスペックをおごり、同社フルアームも装着。地を這うような低フォルムに仕立てている。
しっかり主張しながらも、16アリストのボディに自然に馴染むオーバーフェンダー。その造形美をレクサス純正ソニックチタニウムのボディカラーが引き立てる。
今回はドアパネルをスムージングし、給油口ごとガソリンタンクも移設。スタイルを洗練させつつ、低車高で走れる対策もしてきた。
「ドアノブもさり気なく30セルシオ用を移植しました」。
会場にて異彩を放っていたこちらの車輌。ベース車はメルセデスAMG GT Sで、フロント、サイド、リア、ウイングの4点は、ドイツのプリオールデザインをベースに加工。
特にフロントバンパーは、バージョンアップ版となるGT Rを意識した大胆なダクトデザインを取り入れている。
「日本一のAMG GT Sを目指す」というその意気込みに期待したい。
コチラも要チェック!
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●VIPスタイル編集部
掲載:2019年4月号_大阪オートメッセ
文=佐藤知範・奥山貴嗣・酒寄俊幸
写真=木下誠・重松浩平・奥山貴嗣