VIPスタイルの2021年2月号に掲載した210マジェスタ。そして、最新号の2021年4月号に登場する200クラウン。
共に手数を最小限に抑えたラグジュアリースタイルで、特に、若いオーナーたちからの評判が非常にいい。
本誌のプレゼントコーナーでは応募者に幾つかの質問に答えて頂いているのだが、その一つに「今月号で一番カッコイイと思ったクルマは?」というのがある。
例えばそれでいうと、
「福村優輝サンの200系クラウンアスリートはとてもかっこいいと考えました。自分自身が200系クラウンアスリートに乗っているということもあり、純正のようで、ガッツリ攻め立てているようなこの200系クラウンアスリートは、自分の理想により近いものでした」
というコメントを21歳の読者が寄せてくれた。
その2台の詳細は雑誌のVIPスタイルでご確認いただくとして、今回はその記事にもチラッと登場する、この2台を手掛けた人物をフィーチャー。
彼は今も有名な50センチュリーオーナーだが、そのスタートはここから切った。いうなれば、彼のドレスアップの原点がここにある。
取材したのは2015年8月。今から5年以上前のこと。その当時から優れたセンスを見せつけていた。
それでは、彼の若かりし頃のセンチュリーをご覧あれ。
http://www.motorlink-kumamoto.com/
23歳にして20セルシオ、ベンツSクラス、その他にも多種多様なクルマを乗り継いでいる筋金入りのクルマ好き。それが西山クンだ。
今回ベース車に選んだセンチュリーには特別な思い入れがあり、合計3台も所有しているというから驚きだ。
「このクルマは前に乗っていたベンツと比べても、周りの注目度が段違いです。純正で既に近づきがたいオーラを持っているので、はじめはノーマルで乗ろうと思っていました」。
そんな西山クンの考えを改めさせたのは、以前から親交のあった水野ボディワークスの、水野サンからの熱いラブコールだった。
「元々センチュリー好きの水野サンと話している中で、どうせならイジッちゃいなよというお誘いを受けて、それならばと決意してドレスアップすることに。そこからはエアロのチョイスから加工まで、こまめに連絡を取り合って相談しながら、二人三脚で作っていきました」。
そうしてでき上がったセンチュリーの仕様を見てみよう。
エアロはジャンクションプロデュースをベースに、Kブレイクのプラチナムをニコイチ。加工は延長やダクトのスムージングなど、最小限に留める。
ボディカラーはトヨタ純正202ブラック。ヘッドライトとテールランプは後期純正を移植。こうして挙げてみるとやっていることは数あれど、印象を激変させることには手を出していないことに気付く。
根っからのセンチュリー党の西山クンにとって、センチュリーをイジっているということが重要なのだ。
クルマが本来持つ存在感はそのままに、イカツさとワルさを手に入れた。
センチュリー用のエアロは少ない。個性を求める人はニコイチを行うことが多いが、西山クンはその中でもなぜKブレイクを選んだのか。
「大林サンには昔からお世話になっていて、尊敬もしています。なのでエアロは絶対にKブレイクを付けようと決めていました」。
純正品のように違和感なく馴染むフォグは、LS460の前期オプションを移植。
フォグ下に刻まれていたダクトは、センチュリーには合わないと考えてスムージングした。
フィンの塗り分けは、黒に近いガンメタを採用。光が当たっている状態で目を凝らして見ると、微かな違いに気付くはず。カラーチョイスは水野サンのセンスに任せたそう。
5メートルを超す規格外の全長を誇るセンチュリーに合うサイド選びには相当悩んだそうで、結果的にLS用をさらに延長した。
逆に驚きなのが、リアディフューザーはワゴンR用をニコイチしたことだ。
「センチュリーはバンパーにナンバーを装着するタイプ。セダン用では難しいこの問題も、軽用リアディフューザーならクリアできるんです。ただ長さが違いすぎたので、左右に1センチずつ延長しています」。
西山クンの今後の目標は、このセンチュリーで全国のイベントに遠征すること。地元の熊本から、なんと北海道のC‐CUPにも参加予定だという。
実はそのため、本誌撮影後に車高調からエアサスへ換装済み。今年は各地のイベント会場でワルそうなセンチュリーが見られそうだ。
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●VIPスタイル編集部
初出:VIPスタイル2015年8月号
写真=西野 キヨシ