2020年11月22日に広島県で開催されたトップスタイル杯。Kブレイクの大林サンと一緒に気になる車輌を直撃取材。
ここ最近のセダン業界はシンプルなクルマが旬だが、あえて、今回はイベント受けする派手なクルマをピックアップ。
それでは、Kブレイクの大林サンならではの視点による「3台の車輌」をご覧あれ!
1台目は神奈川県からエントリーした柳田クンの16アリスト。製作ショップはFディベロップメント。そう、あのセッションの山田を師匠と仰ぐ、鈴木クンのショップです。
鈴木クンは山田イズムを引き継ぐ男。それだけに、このアリストはめっちゃぶっ飛んだ作り込み(笑)。なんと言っても必見はマフラーで、トランクの上から出しているんです。さすがの僕も、ここからマフラーを出すスタイルは初めて見た。
「人と違うことをやりたくて、鈴木サンに相談したら、こんな風にしてくれました」と柳田クン。
ダミーじゃなくて、ちゃんと排気させていて、トランクも開け閉めができるようになっている。アクセルを吹かすと、マフラーの中の水が吹き出るんですけど、それはそれで面白い。なかなかやりおるなぁ(笑)。
デジタルミラーはまだ未完成なんですけど、今後、映像を室内のバックミラーに映すようにするそう。室内でいうと、シートのデザインもめっちゃ個性的。バケットシートの張り替えなんですけど、歌川広重の東海道五十三次の三条大橋の浮世絵をアレンジしていて。こういうアイデアが凄いなって思います。
「まずはクルマをしっかりと完成させて、来年は色んなイベントに行って、みんなに見てもらいたいです」。
僕的にも、人とは違う発想をカタチにした、こういうクルマは大好き。何よりも、僕と腐れ縁の山田イズムを継承してくれているのが、ホンマに嬉しい(笑)。応援するので、これからも頑張ってくださいね。
まだVIP歴2年の若手オーナー。鬼才(!?)のFディベロップメントの鈴木サンとタッグを組み。ぶっ飛んだアリストを製作してきた。2021年も期待大。
次は広島県の田中クンの120マークX。ダクトを上手くアレンジしたオーバーフェンダーがポイントで、思わず、会場で足が止まりました。
「テーマはスポーツVIP。フェンダーは人がやっていないカタチで、かつ、速そうに見えるデザインを追求しました」と田中クン。
ツライチ具合いもいいし、車高のバランスもいいし、このマークXにはぴったりのオーバーフェンダーだと思います。
そして、フロントウィンドウのど真ん中に、「打倒おかとし君!!」っていうステッカーを貼っていて、
大林 これはなんなん(笑)。
田中 おかとしクンは同じ広島のアリスト乗りなんですけど、ずっとイベントでボコボコにされているんで、いつか勝ちたいなって(笑)。
その気持ちをわざわざステッカーにして表現するっていうのが、なかなか面白い(笑)。
次の目標は「細かい部分を直してキレイにします」とのこと。確かに、エアロの付け根が開き気味だしね〜。そういう所を直さんと、またおかとしクンにボコボコにされちゃう(笑)。頑張ってキレイにしてくださいね。
思わず目を見張るオバフェンが武器のマークX乗り。VIP歴は6年目。まだまだやりたいことがいっぱいだ。「来年はどこかで全体総合を取りたい」。
ラストは広島県の安藤クンの10セルシオ。彼はずっ〜と、この10セルシオに乗っていて、今年で18年目。もちろん、僕も知っていて、当時からちょっと変わった改造するなぁ〜って思ってた(笑)。安藤クンはSTガレージっていうショップもやっていて、
大林 儲かってる?(笑)。
安藤 いやいや(笑)、地道に、細々やらせてもらってます。
大林 クルマにSTガレージのステッカーを貼ったりしないの?
安藤 貼らないです。このセルシオは僕の趣味なんで。ショップとは完全に切り離しています。
大林 その気持ち、凄く分かる。僕も趣味でやっているクルマにはKブレイク色を出さないようにしていて、趣味と仕事は違うのよね。
安藤 そうなんです!
そんな彼のクルマは斬新な発想のオンパレード。左のヘッドライトにはエアクリを、右のヘッドライトにはデフィの3連メーターを仕込んだり。よう分からんけど(笑)、めちゃめちゃ面白い。
エアロミラーにはカメラを仕込んでいるんですけど、なんと、それをやったのは10年前なんだとか。ようやく安藤クンに時代が追いついてきた感じ。その流れからいうと、何年か後に、純正ライトが安藤クン風のエアクリになっているかも!?って、それはないか(笑)。
ちなみに、山口県で開催されたスタンスのイベントで、VIPカーアワードを取ったそう。おめでとう。
「ベースはVIPとはいえ、スタンスとはだいぶジャンルと違う感じなので、自分のでいいのかなって不安に思いましたけど(笑)。でも、イベントで大きな賞をもらったのは人生で初めてだったんで、嬉しかったです」と安藤クン。
継続は力なり、ですね。ホンマに良かった。ここまできたら手放さず、ずっと乗ると思うけど、これからも頑張ってね!
愛車との付き合いは18年目。一車入魂の安藤サン。このセルシオは仕事抜きの完全なる趣味クルマで、やりたいことを存分にやっている。そこが◎。
□ ■ □ ■ □ ■ □ ■
【 取 材 後 記 】
今日のトップスタイル杯は本当に楽しかった。取材した3台はどれも個性的で、イベントってこういうクルマが見られるから面白い。今年はコロナでイベントが制限されていたけど、2021年はいつも通りになったらいいなぁ。
コチラも要チェック!
イベント特集