【VIPセダン】憧れのインテリア
「10」のカスタム実例
雑誌掲載時の話だが、どうしても外装の写真に比べて内装の写真は小さくなりがち……。今回は「もっと大きな写真で見たいぞ!」というリクエストに応えて、インテリアが主役の企画を敢行。素晴らしい出来映えの車輌をピックアップ。ここで掲載している「10」カスタム実例は絶対に役立つはず! それではじっくりとご覧あれ。
#01_210CROWN
国産車離れした意匠は“ウルス”がモチーフ
目を引くが派手ではない。手を入れ尽くしているのに純正のようにも見える。そんな大人のインテリア。デザインはランボルギーニのSUV・ウルスからヒントを得ており、シート中央のハニカム柄ステッチにそのこだわりが凝縮されている。色はキャメル系のワントーンで統一。ただし本革とスエードを組み合わせることで、質感にメリハリを付けた。
ダッシュやハンドル、シフトノブまで本革で張り替え。
シート中央にはウルスをモデルにした六角形のステッチをあしらう。
天井はスエード張り。
フロントスピーカーはダイコック製。ツイーターはAピラーに埋め込み。
フロアマットは落ち着きある茶系を選択。
ベース車輌:【北海道_佐藤勝美】渋さの光るグレーマイカボディ。F2.5・R5センチのオバフェンはベースをアメリカから取り寄せて装着した。
#02_18CROWN
憧れのクルマとはあえて逆の配色を楽しむ
埼玉のピース代表・田部井サンのクラウンに憧れ、自身のゼロクラの室内もそれに寄せて作ったというオーナー。ただし、配色はお手本とはほぼ正反対。赤メイン+差し色に青というパンチの効いた組み合わせとし、外からでもパッと目に入るような内装に仕上げた。またアスリート純正の黒を生かしたことで、適度に引き締まった印象になっている。
ナビまわりは赤レザー張り。マルチ下にはカロッツェリアデッキを増設。
シートカバーとネックパッドはドゥ製。張り替え並みのフィッティングが自慢。
ドアトリムとピラーも赤張り替え。
彼女が愛用しているというテーブル。
マットはクラッツィオのオーダー品。
ベース車輌:【埼玉県_千葉慎平】外装も田部井クラウンとは異なる紺碧(アオ)で全塗装。アステリズムブラックのイクサ05Cがよく似合う。
#03_19GS
モノトーンに華を添えるレッドラインの妙
アラフィフのオーナーに相応しい落ち着いた雰囲気。セミバケや3連メーターなどを使いながらも、スポーティになり過ぎない秘訣は巧みな色遣いにある。白と黒、モノトーンを基調に、各部に少しだけ赤いラインをプラス。それもランダムではなく、繋がりのある入れ方だから統一感もアリ。「さすがはワンスター金本社長のセンス。満足しています」。
レカロセミバケを張り替え。
センター脇〜ステアリング〜ダッシュボードと繋がるようにレッドラインを投入。
土台を成型して3連メーター埋め込み。
ドア上部にも赤を通す。
天井やピラーは黒アルカン張り。
マットもワンスター。フロアは白で張り替えた。
ベース車輌:【兵庫県_村上和博】エアロはワンスター・エクスプローラー。ボディはキャンディレッドに染め、足元にはBBS RI-Dをセットする。
#04_210CROWN
希少なレカロを容赦なくクロコダイル仕様に
マニア垂涎のレカロCクラシックを、大胆にもクロコダイルレザーで張り替え。インパネまわりやドア内張りもワニ革で統一し、オンリーワンの個性を手に入れた中岡クラウン。独特のテカリが妖しさも漂わせる。さらにトランクは外向きの王道・ダイコック仕様。その音圧もさることながら、アクリルとLEDを駆使した光の演出も見どころになっている。
配色はブラック×ワイン。
ダッシュボードやグローブボックスまで丁寧に張り替え。
フロントスピーカーはDX6GP。
中央にDA-V3000STRを重ねて置き、底面には巨大な乳白アクリル+LEDをセット。
トランクの内張りもワニ革を使ってバランスを取る。
ベース車輌:【徳島県_中岡 浩】前後はロゼル加工。オバフェンの出幅はF5・R9センチで、強烈な深さのジーストBST2を飲み込む。
#05_200CROWN
外装とはギャップのあるカラーで勝負する
艶やかなボディ色はハウスオブカラーのアップルレッド。一方で室内はその反対色に近いブルーを主役に立て、ギャップ感をアピールポイントにしている。「清潔感を出すカラーリングでもあります」。軸となるのはエルティードのシートカバーで、それに合わせて各部張り替え&ペイントを実施。内装に関しては作業はすべて自作で頑張ったという。
外側に寄せた3本ラインがスタイリッシュなエルティードシートカバー。
ステアリングはアスリート用に交換して張り替えた。
濃淡の異なる2種類の青アルカン+白アルカンを使用。
マットは柄など入れずシンプルに。
自作で仕上げた室内は「愛着が湧きます」。
ベース車輌:【栃木県_川又 隆】滑らかなオバフェンとディープリム履きを武器に、イベントで大活躍中。フロントはエイムゲイン純VIP GT。
#06_50CIMA
10年以上にわたってその美しさを保ち続ける
2009年7月号の表紙車。そこから外装は大きく変わったが、内装はキレイさも含めてそのままキープされている。カラーのヒントはネットで見掛けた赤ラベージュ内装のベントレー。それをワインラ2種類のベージュという組み合わせにアレンジし、高級感たっぷりに作り込んだ。各ピラー上部にはオレンジLEDを仕込み、夜もラグジュアリーに演出。
シートは本革×アルカンターラのコンビ。15年以上前に張り替えた。
ダッシュのワインアルカンはパンチング仕様。
純正マルチは下に移設。
天井は濃いベージュのアルカンターラで。
ドア下部にショップ名を刺繍で入れる。
エルティードのワンオフマット。
ベース車輌:【香川県_小松 貴】世にも珍しい50シーマの51シーマ仕様。前後一式違和感なく移植されているため、見破るのは難しい。
#07_21CELSIOR
目に鮮やかなビタミンカラーでポップに演出
外は渋く、中はポップに。そんなコンセプトが伝わってくる20セルシオ。配色の中心はオーナーが大好きなオレンジで、それに合うクリーム系と、反対色のグリーンを差し色に使う。「ハンドクリームのユースキンみたいな感じです(笑)」。基本は張り替えだが、パネル類はフロッキー塗装し、光モノも採り入れるなど、飽きさせない工夫も施している。
純正部分が見当たらないフルカスタム内装。
ダッシュやシートには華やかなダイヤキルトをあしらう。
オレンジが主張するステアリング。
かつて流行したLEDホールを採用。
ライン入りの天井にはスポットもプラス。
パネル類は緑のフロッキー塗装を施工。
ベース車輌:【埼玉県_島田優太】一見純正風だがF5・R8センチのオバフェン仕様。前後のツライチも秀逸だ。カラーはフーガ純正C31。
#08_18CROWN
華やかで可愛らしいガールズVIP全開仕様
ピンクとホワイトの組み合わせに、カラフルなモノグラムとラップ塗装のアクセント。リアトレイにはハートのアクリルを光らせる。コンセプトは見ての通り、直球のガールズVIP。「これでもかっていうくらい女の子っぽくしました♥」。シートカバーはワンオフし、ドアや天井はDIYで張り替えるなど、自分らしさも追求。愛着たっぷりに仕上げた。
バタフライシステムのモノグラム生地を使ってシートカバーをワンオフ。背もたれは刺繍入り。
レザーとスエードで張り替えたステアリング。
パネル類は白×ピンクのラップ塗装。
ドアと天井は夫と2人で張り替えた。
ハート型がキュートなアクリル照明。
ベース車輌【埼玉県_永田みほ】FはJOB、ボンネットはパルファム、S・Rはブラスティジュエルなど好きなブランドをミックス。オバフェンも自慢。
#09_200CROWN
高級感とスポーティ感をバランス良く演出
赤と黒のツートン。スポーティ系では定番なコンビながら、黒の割合を多くして派手さを抑えたのがポイント。このカラーバランスにはオーナーも相当頭を悩ませたという。生地もツルツルしたビニールレザーではなく、柔らかなエクセーヌにすることで高級感を意識した。「肌触りが良く、居心地がいいので長距離ドライブも苦になりません」。
中央を黒、サイドは赤で張り替え。
ハンドルの握り部分までエクセーヌを使用。
ダッシュボードも今後張り替える予定だ。
サンバイザーやアシストグリップの赤を天井のアクセントに。
パネルと繋がるような赤ラインが特徴。
マットはACグローリーオリジナル。
ベース車輌:【岡山県_岡野哲也】エアロはJユニットだが、デイライトまわりは210系用を移植するなどアレンジ。足元にはLF-S1を合わせる。
#10_40LS
高音質もウリなエンターテインメント空間
天井のスポットライトが柔らかな色合いの室内を照らし出す。LSに相応しいラグジュアリーな装いだが、ロックフォードで揃えたオーディオも力が入っている。フロントスピーカーは3WAYのセパレート。後席中央にはアンプを2枚ディスプレイし、ヘッドレスト部には巨大なサブウーハーを埋め込み。「落ち着きある空間にインパクトを出しました」。
レザーとスエードを組み合わせて総張り替え。
後席の利便性は潔く捨て、オーディオを主役に据える。
差し色として刺繍や各ステッチは赤を使う。
温かみのある電球色のスポットライト。
アクリル照明の美しさも特筆モノ。リアトレイまで抜かりなしだ。
ベース車輌:【兵庫県_島内浩次】フロントはKブレイク・ハイパーゼロGT。ボディはオリジナルレッドに染め、エアサスで着地まで落とし切る。
●VIPスタイル編集部
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