国産高級車ドレスアップマガジン

【表紙車 / 200マジェスタ】分かる人には分かる、究極のシンプル仕様。

200マジェスタ

VIPスタイル(2021年2月号)の表紙を飾った200マジェスタ。

皮肉なもので、この手の仕様は完成度が高ければ高いほど、何をどうしたのかが見えづらくなる。粗がないから、そこは最初からそうだったと、勝手な勘違いをされ、見過ごされるわけだ。そんな彼は、「俺のが一番」と胸に秘めながらも、「分かる人に分かって貰えればいい」とつぶやく。

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【表紙車 / 200マジェスタ】
分かる人にだけ、分かって貰えればいい。

久々に、熱い気持ちを持ったVIPオーナーに出会えた。車輌は200マジェスタ。テーマはシンプル。イベント受けするような派手さがないのは本人も承知の上。

「この良さは、分かる人にだけ、分かって貰えればいいんです」。

それは、こだわりの強いオーナーたちで溢れ返っていたVIP全盛期によく聞いたフレーズで、その潔さも気に入った。

単純なシンプル仕様ではない。純正昇華をキーワードに、各部をブラッシュアップしている。

「そもそもクルマっていうのは、特にセダンは純正の時点で完成されていてカッコイイ。だから、こうやって乗っているわけで。ただ、クルマ好きとして、そのままじゃつまらないから自分好みに変えていく。足りないものを足して、要らないものを引いて」。

200マジェスタ

エアロパーツは高級感とボリューム感に惹かれて、エイムゲインの純VIPをベースにした。フロントは200マジェスタ純正の開口部&フォグ移植に加え、裾部分を内巻きに変更してバランスを整えた。さらに、200マジェスタ純正のコーナーポールを、純正と同様の位置に移植。

例えば、フロント。ベースは絶妙なボリューム感に惹かれ、エイムゲインの純VIPを選んだ。その上で、気に入っている200マジェの良さを取り入れるために、純正バンパーの開口部からフォグランプまでを、ごっそりと移植している。そして、話を聞かなければ分からなかったが、バランスを整えるために、エイムゲインのリップは内巻きに変更したそうだ。芸が細かい。非常に高度なことをやっている。

一般的なオーナーたちは「いかに純正と違うカタチにするか」を目標に掲げる。しかし、彼はその真逆を行く。せっかくのフルバンパータイプのエアロを純正風にアレンジ。この繊細なドレスアップこそが、高級セダンをより高級に演出する、VIPの在るべき姿だと思う。

「自分が乗るVIPカーにはV8エンジンが絶対。
車高短、マフラー、
そして、自分だけのバンパーも必然」。

200マジェスタ

リアは真後ろを3センチ、フェンダー側を5センチ延長。マジェスタらしい重厚感を演出。

「VIPはV8。この手のクルマに乗るならV8じゃないと意味がない」や「車高短とマフラーは基本。エアロは絶対で、エアロまでやって初めてVIPカーだと言える」や「人と同じ量産型エアロじゃ満足できない。『こだわってる』って言うなら、自分だけのバンパーを作らないと」など、過激な言葉が続く。

何よりも燃費と周りの目を気にして乗る、そんな今の時代に聞くと過激だが、みんな、昔はそう思っていた。VIPセダンは誰もが乗れるクルマではなく、限られた人間だけが、見栄と根性で乗るものだった。

200マジェスタ

マフラーはワンオフフルストレート。テールエンドはボルボV60用。

純正エアサス改でベタベタに落とし、V8エンジン独特の重低音を響かせる。もちろん、そのリアにも隙なく手を入れている。

「エイムゲインのエアロはケツ上がり。自分はどっしりとした感じが好みなので、リアバンパーを約3センチ延長して、真横から見た時にボディが水平になるようにしました」。

ディフューザー部のフィンもスムージング。そこまでするとノッペリした印象になりそうだが、そうはなっていない。

「それはボルボ純正テールエンドのお陰。大きめなサイズ感でバランスが取れたし、キラッとした見た目によって視線を下に誘えるので、車高も低く見せられる。自分的には純正マフラーっぽいスクエア形状なのも凄く気に入っています」。

200マジェスタ

廃盤モデル・OZレオナルド。鍛造3ピースモデル。凄いの稀少価値だけではない。フロント9J、リア10.5J。ベンツ用なので変換スペーサー入り。サラッと履きこなしているが、到底、そのままでは純正フェンダーには収まらない。アーム加工&交換を駆使。この履きこなしも秀逸。

彼や、昔のVIP乗りは当たり前のことだが、最近のオーナーたちがやっていないテクニックも、この際、せっかくなので教えよう。それはタイヤハウス内のエアロ固定部。

「そこを黒くして、インナーカバーと馴染ませる。そこが白のままだと、いかにも『エアロがついてます』って感じでカッコ悪い。ほんと、細かい所なんですけどね(笑)」。

しかも、塗装だと飛び石で色が剥がれ易いので、黒いカッティングシートを貼って、汚れたら、すぐに貼り直すようにしているそう。

200マジェスタ

タイヤハウス内のエアロ固定部。違和感が出ないようにインナーカバーと同系色で馴染ませる。

久々に、心からVIPカーが好きなんだなって人に出会えた。聞けば、二十歳の時に友人宅で、VIPスタイルを手に取ったのが、この世界にハマったきっかけだという。

分かる人にだけ分かればいい珠玉のスタイル。来年はこんな熱いクルマと人が増えたらいいなと思う。

 

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■オーナー
広島県 西野淳一(38)

■車輌
200MAJESTA

■スペック
エアロ:(F・R)エイムゲイン純VIP加工(S)エイムゲイン純VIP ●フェンダー:(F)ツメ折り(R)ツメ切り ●ボディカラー:ホワイトパールクリスタルシャイン ●ホイール:OZレオナルド 20inch(F)9J+40(R)10.5J+40 ●タイヤ:ナンカン(F)225/30-20(R)245/30-20 ●足まわり:純正エアサス改+ハイスピードキット ●アーム:(F)純正形状短縮アッパー・ナックル(R)クスコ・スキッドレーシング ●キャンバー角:(F)6度(R)8度 ●マフラー:ボルボV60純正テールエンド、STクラフトワンオフフルストレート ●外装その他:純正コーナーポール移植 ●室内オーディオ:前後ドアデットニング

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●VIPスタイル編集部
文・田中覚 写真・高原義卓