ここ数年、社外アーム導入率が高まり、VIP伝統の「ツライチ」はさらにハイレベル化している。
イベント出展車ともなれば、完成度は芸術の域だ。
そのセッティングの妙を、改めて、ぜひ楽しんでもらいたい。
※大阪オートメッセ2020
愛車歴13年目
渾身のオーバーフェンダー
長年33セドに乗り続けてきたオーナーがフルリメ。全塗装、エアロ加工、そしてこのオバフェンが目玉だ。付け根は滑らか、ミミはくっきりのメリハリ系で、アーチ上げも実施。足はカズサス・Tディメンドアームを導入し、全下げでリムツラを狙う。
IMCボンネットもこの仕様にハマる。ホイールはレアなMAEレーシング3PミレニアムEDの18インチ。
最新ホイールを
イカツい履きこなしで魅せる
Kブレ・ハイパーゼロカスタムGTで迫力のスタイルを目指した田中LS。「威圧感がテーマです」。ホイールは新作・シュヴァートSG1の20インチで、これに思い切りフェンダーを被せて低さをアピール。リアは10.5J+20でツラ具合も際どい。
前後ライトとグリルは600h中期に変更。シュヴァートSG1はボディに合わせブラポリカラーを選択。
極低車高でも
20インチには被せない
F11J−41・R12J−54を飲み込む強烈なオバフェン。「出幅は他の人に負けないようF10・R12センチと大きくしました」。足まわりはカズサスで着地寸前まで落とし、その状態でツライチになるようアーチ上げ。膨らみのトップはドアノブより上だ。
黒塗装のフェンダーダクトがボディを引き締め。ホイールはエモーションT5R 2P。圧倒的深リムだ。
マッスルカーのイメージに
相応しいワイド感
ダッヂチャレンジャーSRTのようなUSマッスルカーがテーマ。盛り上がったボンネット、そしてフェンダーもそのイメージでワンオフした。出幅はF7・R10センチ。折り目をハッキリ付けた筋肉質なカタチで、サイズ以上のワイド感を見せつける。
ガッチリしたボディをシャンパンゴールドで包む。合わせたホイールはマイスターM1の18インチ。
気付かれないレベルの
ナチュラルな膨らみ
トータルバランスを重視し、一部だけ目立たないよう配慮。ホイールはF10−21・R12J−21と極太だが、それをごく自然に履きこなす。「実はF2・R4センチのセミブリスター。気付かれないこともあります」。しかもスペーサーなしのセッティングだ。
グラウベ20インチはブラッシュドリムとチタンピアスボルトでアレンジ。ブレンボブレーキも華を添える。
密かなアーチ上げで
レアホイールをアピール
エアロはKブレイク・JDM加工。ナンバー位置を8ミリ上げ、丈は15ミリ詰めるなどミリ単位のアレンジにこだわった。フェンダーも出してはいないが、密かにF5・R6センチのアーチ上げを敢行。19インチのリムが一周見えるよう調整した。
SSRエイグルプレミアムはメッキ加工して履く。スポーク間から覗くブレーキは326のガチストップ。
19インチ履きで
ツライチ&着地を決める
美しい艶のキャンディレッドボディ。上品な雰囲気を漂わせながら、ホイールはゴールド+少々キャンバーを効かせたセッティングで個性を出す。「19インチのツライチ着地もこだわりです」。そのためF4・R8センチのアーチ上げも行った。
フロントは後期純正+ワンオフリップ。ゴールドのマイスターL1は赤いナットでアクセントを付ける。
前後ピタピタ
紙一重のスーパーツライチ
2月号の表紙を飾った荒木20セルシオも参戦。エアサスの利点を生かしたシビアな前後ツライチを披露した。「リアは9センチアーチ上げ。フロントのJPフェンダーも出幅とアーチを変更しています」。外装がシンプルだからこそ、その凄みが際立つ。
カラーは純正パールツートン。メッキグリルやコーナーポールなど小技も効かせる。ホイールはMAE。
このツラで干渉なく
ハンドル全切りもOK
16アリストのスポーティさを加速させるミミなしのくっきりオバフェン。サイズはF6・R8センチで、F10.5J−30・R12.5J−44という強烈な深リムを合わせる。「車高調ですが走行中もフェンダーに干渉なし。ハンドルも全切りできます」。
怪しげに艶めくキャンディパープルボディも特徴。ホイールはバックレーベルジーストBST2だ。
カールソンをリバレルして
禁断の鬼深仕様に
目の肥えたギャラリーも度肝を抜かれるバケツのような深リム。それも希少なOZカールソンのリバレルものだ。「サイズはF10.5J−75・R11.5J−100です」。フェンダーはセミブリスター+オバフェンでF9・R11センチ。フルアーム投入済み。
フロントホイールとは思えない異次元の深さ。テーマは「古き良きVIPの現代版です」。
由緒正しいオバフェンに
リムツラが映える
相当な低さだが足まわりは車高調。フルでアームも組み、きちんと走れる仕様に作り込んでいる。「車高調もアームもTディメンド製です」。裾を絞ったオバフェンはF4・R8センチ。程良いキャンバーとリムツラで緊張感ある足元を演出する。
マイスターL1は18インチ。F11・R12.5Jの玄人サイズをセットする。ブレーキはエンドレスを採用。
フェンダーは出さず
32シーマらしい低車高に
ボディカラー以外はシンプルがモットー。エアロは前後ハーフを純正バンパーと一体化し、ホイールは王道の5本スポークを装着。フェンダーもあえて純正のまま、Tディメンド車高調+フルアームできっちりと走れる低車高に仕上げた。
キャンバーを効かせてF9.5・R10.5JのプロフェッサーSP4をツラウチに。ブレーキもTディメ製。
ワイドフェンダー車には
珍しいツラウチスタイル
フェンダーのサイズはF13・R16センチと規格外。ミドルセダンとは思えない迫力を放つ梅村スカイライン。足まわりはACCエアサスを選び、ナックルは50ミリ短縮して着地まで落とし切る。その低さを主張すべく、ツライチではなくツラウチに。
渋いカラーはマセラティのグリジオマラテア。18インチにこだわったホイールはゼニス5Sライン。
旬の210クラウンを
きっちりと低く落とす
落とすだけならエアサスだけでも十分。だがそこで満足せず、アームも組んでセッティングを煮詰めるオーナーが増えている。この210系もTディメンドのエアサス&フルアームで妥協なしの仕様を実現。ツラや被り具合を見れば違いが分かるはず。
エアロはエムズスピードのハーフでシンプルに。ホイールはSSRプロフェッサーSP4の19インチ。
アグレッシブな
くっきり系ワイドフェンダー
16アリストから10GSに乗り替え、ノーマルからフルメイク。ボディはシャイニーグリーンに全塗装し、雰囲気を高めるためフェンダーはF7・R14センチワイド化。F11J−30・R12.5J−52を合わせ、アウトリップ気味のツラで迫力を倍増させた。
フロントはエイムゲイン。黒塗り分けでよりスポーティに。足元のシュヴァートクヴェルは20インチ。
まだまだあるぞ!
ツライチ企画
乞うご期待!
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